FX(自動売買)・CFD・商品先物(金・原油)ならフジトミ証券

投資情報ナビ

12月の米国消費者物価指数

2025.01.16


皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
12月の米国消費者物価指数(CPI)が発表されました。
12月の前月比は0.4%増加と、昨年12月の結果を上回るものでした。この結果、前年同月比は2.9%増加し、先月から0.2ポイント上昇しました。
今回の結果は、事前予想に沿ったものだったため、市場に大きなサプライズはありませんでした。


CPIの変動を確認
米・消費者物価指数(前月比)

出典:米労働省

米・消費者物価指数(前年同月比)

出典:米労働省

前月比0.4%の増加は、急激な物価上昇が落ち着いた2022年7月以降に何度か見られた水準です。計算上、この水準が連続すると、前年同月比が上昇してしまいますので、注意が必要です。


コアコアCPIの結果
今回、市場が特に注目したのはエネルギーと食品を除いたコアコアCPIでした。こちらは前月比0.2%増加と、先月の0.3%から0.1ポイント低下しました。
以下のグラフは、総合CPIとコアコアCPIの前年同月比の推移を比較したものです。

米・CPIとコアコアCPI(前年同月比)

出典:米労働省
12月単月で見ると、天候など外的要因の影響を受けにくいコアコアCPIは総合CPIよりも低い数値でした。また、コアコアCPIは総合CPIに比べて変動幅が小さく、安定的に推移していると考えられます。


マーケットへの影響
コアコアCPIの結果が事前予想を下回ったことは、市場にとってポジティブな要因となりました。
今回のCPIが今後の政策金利決定にどのような影響を与えるのか。特に、今月末に予定されているFOMCの動向が注目されます。引き続き状況を注視していきましょう。


このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものではありません。ご了承ください。


参考文献:
米・労働省

関連記事

4月の米国消費者物価指数(CPI)は2.3%に鈍化
コラム
4月の米国消費者物価指数(CPI)は2.3%に鈍化
2月の消費者物価指数(CPI)と資産運用の必要性
コラム
2月の消費者物価指数(CPI)と資産運用の必要性
消費者物価指数とエンゲル係数
コラム
消費者物価指数とエンゲル係数
米・消費者物価指数(CPI)の3分の1は不動産?
コラム
米・消費者物価指数(CPI)の3分の1は不動産?
  • プライム情報・記事一覧
  • 経済カレンダー
  • 相場表

▲ PAGE TOP