皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
12月の米国消費者物価指数(CPI)が発表されました。
12月の前月比は0.4%増加と、昨年12月の結果を上回るものでした。この結果、前年同月比は2.9%増加し、先月から0.2ポイント上昇しました。
今回の結果は、事前予想に沿ったものだったため、市場に大きなサプライズはありませんでした。
CPIの変動を確認
米・消費者物価指数(前月比)
出典:米労働省
米・消費者物価指数(前年同月比)
出典:米労働省
前月比0.4%の増加は、急激な物価上昇が落ち着いた2022年7月以降に何度か見られた水準です。計算上、この水準が連続すると、前年同月比が上昇してしまいますので、注意が必要です。
コアコアCPIの結果
今回、市場が特に注目したのはエネルギーと食品を除いたコアコアCPIでした。こちらは前月比0.2%増加と、先月の0.3%から0.1ポイント低下しました。
以下のグラフは、総合CPIとコアコアCPIの前年同月比の推移を比較したものです。
米・CPIとコアコアCPI(前年同月比)
出典:米労働省
12月単月で見ると、天候など外的要因の影響を受けにくいコアコアCPIは総合CPIよりも低い数値でした。また、コアコアCPIは総合CPIに比べて変動幅が小さく、安定的に推移していると考えられます。
マーケットへの影響
コアコアCPIの結果が事前予想を下回ったことは、市場にとってポジティブな要因となりました。
今回のCPIが今後の政策金利決定にどのような影響を与えるのか。特に、今月末に予定されているFOMCの動向が注目されます。引き続き状況を注視していきましょう。
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・米・労働省