皆さま、おはようございます。CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)のワイワイこと岩井です。
11月の米・消費者物価指数が発表されました。
まず、前月比の結果ですが、事前予想よりも0.1ポイント高い0.3%でした。2021年以降、約4年間の変化を表したのが次のグラフです。
グラフ1. 米国消費者物価指数(前月比)の推移(2021年~)
出展:米労働省
2021年から2022年中盤にかけては物価が急激に上昇していましたが、近年は上昇ペースが緩やかになり、落ち着きを見せています。
変化の落ち着きは、前年比のグラフでも確認できます。
グラフ2. 米国消費者物価指数(前年比)の推移(2021年~)
出展:米労働省
2022年6月をピークとした2023年前半までとそれ以降とでは変化の形が違います。特にここ半年は3%を下回る水準で落ち着いています。
現在の物価変動は落ち着いていると判断することが妥当です。
今回の米・消費者物価指数とFOMC
日本時間12月19日の午前4時よりFRB政策金利が発表されます。事前予想では、現在よりも0.25パーセントポイント低い4.25%-4.50%との予想が本命視されていますが今回発表された消費者物価指数の結果によって、利下げの可能性がさらに高まったと考えられます。
相場の格言に「知ったら終い」とか「噂で買って事実で売る」という言葉があります。
格言どおりであれば、FOMCの結果発表が相場に織り込まれているということになってしまいます。
発表直後の相場動向にもよりますが、12月の最終局面、2025年経済動向に影響を及ぼす大事な場面です。冷静に判断していきましょう。
特に、米国株式や債券を中心に投資している方は、来週の相場変動にはご注意ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米・労働省