3月13日の週の商品相場見通しです。
NY金は、アメリカの中堅中銀であるシリコンバレーバンクの経営破綻を材料にしたリスクヘッジ買いで週末に急伸しました。
週末にイエレン財務長官は、2から3の銀行の動向を注意深く注視していくと述べており、週明けもしばらく、金融市場で動揺が続くとみられます。
著しい金利上昇は、銀行がかかえる債券の含み損や資金振りに対する警戒感が強まっており、金利上昇に対するブレーキも連想されます。
銀行の信用不安と金利上昇にブレーキがかかるとの思惑は、いずれもNY金の大きな支援材料になるとみられます。
当初、14日のアメリカの消費者物価指数も警戒されていましたが、NY金の売り材料にはなりにくくなったと考えられます。
金標準は、円高が影響して夜間取引での上昇は限定的でした。
ドバイ原油は、波乱の展開が引き続き、予想されます。
アメリカの金融不安は心理面での圧迫要因になるでしょうが、これが直接、石油需要の悪化につながるとは考えにくいといえます。
今週は14日にOPEC月報、15日にIEA月報が発表され、いずれも世界の石油需要の動向を占う重要な発表となります。