3月6日の週の商品相場見通しです。
先週末にWTI原油は波乱の展開の中、80ドル手前まで急伸しました。UAEがOPECを脱退するとの情報が流れ、一時76ドル割れまで急落しましたが、その後、脱退の可能性が後退すると、急ピッチに買い進まれました。
この急伸によって、WTI原油はチャート上での三角もちあいを上抜いています。すでにNYガソリンとヒーティングオイルは上抜いており、WTI原油の動向が注目されていましたが、WTI原油も三角もちあいを上抜いたことで、テクニカル面では強力な買いのシグナル出現といえます。
ドバイ原油は6万7000円間近まで急伸していますが、海外市場のテクニカルな動きを踏まえると、強調地合い継続とみられます。
金標準は、上昇基調が継続しています。中国の景気回復による国際商品市況の全面高の様相が、アメリカの長期金利の上昇より、市場の関心を集めており、金利上昇がNY金の売り材料になり切れない状況が続いています。
ところで、金標準は、8100円間近に迫っています。昨年4月以降、8100円が上値抵抗線になり続けていることは留意したいです。
今週は、週末にアメリカの雇用統計も発表されますが、現状では中国の全人代の動向がより注目されるとみています。