1月16日の週の商品相場見通しです。
WTI原油は週末に80ドルの大台を回復し、昨年末の水準に戻している。17日にはOPEC月報、18日にはIEA月報が発表されるが、市場では世界の石油需要の動向に関心を寄せている。先週発表されたEIA月報では、アメリカの石油需要を上方修正したこともあり、OPEC月報、IEA月報では、いずれも世界の石油需要の上方修正が期待されており、その意味で80ドルは通過点とみられます。
ところで、17日、18日と日銀の金融政策決定会合が予定されており、一段の円高進行が警戒されます。しかし、海外原油の上昇も予想され、円高局面ではじっくり買いを仕込んでいきたいです。
18日のIEA月報は、黒田日銀総裁の記者会見後に発表されるため、円高を考慮した値位置が予想され、買い場提供になるとみています。
一方、円相場に敏感に反応する金標準は、引き続き、円高が重石になるでしょう。NY金は週末に1925ドルまで急騰し、昨年3月から11月までの下落幅の3分の2戻りの水準まで一気に急伸しました。しかし、金標準は円高の影響で8000円台から7800円台に水準を落としています。今週も円高が警戒され、NY金の上伸が支援材料にならない恐れもあるため、買いはあくまでも短期勝負になるでしょう。日銀の金融政策決定会合あとの円相場から目が離せません。
NY白金は週末に20日移動平均線のある1050ドル台まで急落するなど、取引水準を切り下げています。現在の安値更新が続けば、まだまだ出直りは厳しいといえます。日銀の金融政策決定会合に合わせて、底入れをみせるか注目されます。