9月12日の週の商品相場見通しです。
ようやく、黒田日銀総裁が急激な円安に対する口先介入を行い、ひとまず円安にブレーキがかかっています。このため、7900円台半ばで急伸していた金標準は7800円台半ばまで水準を切り下げています。
今週、アメリカのCPIとPPIが発表されますが、エネルギー価格の下落によって伸びは鈍化するとみられます。しかし、鈍化が限定的となれば、長期の金融引き締め強化が改めて認識され、20日、21日のFOMCに対するけん制もあり、NY金の現在の取引水準切り上げの基調も終焉するとみられます。
ただ、円安基調に変わりないとみられるだけに、金標準の押し目買いスタンスは維持したいです。
東京のドバイ原油は、引き続き、乱高下を強いられそうで、2月限で7万円から7万5000円のレンジで推移するとみられます。
欧州のエネルギー供給不安が再燃し、週末の海外原油は急伸する一方、世界的な原油の供給に変わりなく、海外原油は長期の下降トレンドを形成しています。
今週はOPEC月報、IEA月報が発表されますが、ここで弱気な需要見通しが示されるとみられるだけに、発表後の値崩れを警戒すべきといえます。
トウモロコシは、買いスタンスのまま、アメリカ農務省の生産高予想の発表を待ちたいです。大幅な下方修正が予想され、また、世界の在庫減少も避けられず、割安な値位置のトウモロコシは5万1000円を試すとみています。