8月1日の週の商品相場見通しです。
3日にはOPECプラスの閣僚級会合が予定されています。今回は9月の生産を協議しますが、8月の水準を据え置くとの情報が先週末流れ、海外原油は一時急騰を演じ、東京のドバイ原油も一時3000円以上も急伸しました。
9月分は7月と8月分として前倒しされており、9月の動向がポイントになっていましたが、増産を見送ることになれば、欧州のエネルギー供給不安がより認識されることになります。ただ、世界的な景気減速懸念から、高値から海外原油は急落するなど、値動きの荒い展開が今週は予想されます。
目先は8月早々にロイター通信が明らかにする7月のOPEC産油量から目が離せません。6月のサウジの産油量が目標を大きく下回っており、それをキッカケにして急伸した経緯があります。今回もサウジの産油量が目標を下回ることになれば、3日のOPECプラスの閣僚級会合を前にして、海外原油がまた急騰する可能性もあります。これに期待して、週明けのドバイ原油は買いで対処したいです。
金標準は、急ピッチの円高の影響で、NY金の急伸にもかかわらず、取引水準を切り下げています。欧米の景気減速懸念から、アメリカの長期金利が低下し、日米の金利差縮小もあり、円安に大きなブレーキがかかっています。今週、重要なアメリカの経済指標が発表されますが、景気減速を示す兆候があれば、一段の円高も警戒すべきで、金は短期勝負で対処したいです。
トウモロコシは、コーンベルトの天気次第です。8月初旬にコーンベルト西部で最高気温が40℃前後になるとの見通しもあり、高温リスクを買う動きに週末、一時急伸し、国内でも4万8000円を付けました。ただ、一時的な高温にとどまるとの見通しもあり、高値からその後、大きく値を消しています。高温になる見通しに変わりありませんが、一時的な高温にとどまれば、大きく買い進まれた分、反動安も予想されます。国内市場は円高を全く無視していただけに、シカゴが急落すると、大きく売られる可能性もあります。天気予報を踏まえて、臨機応変に対処したいです。