6月20日の週の商品相場見通しです。
世界的に相次ぐ利上げによって景気減速懸念が高まり、それによる石油需要の後退が懸念され、週末の海外石油市場は大幅安を強いられました。
取引中心限月であるWTI期近8月限は週前半の高値から一時、14ドル以上も急落しています。
アメリカが週明け休場であること、今月末は第2四半期末にあたることもあり、利上げによって金融市場から資金引き揚げが催促される中、まだ高値圏にある原油・石油市場で資金引き揚げが加速したと考えられます。
すでに基調が弱気に転じており、市場の関心は産油国の供給不安よりも、需要悪化に移っています。四半期末である今月末まで資金シフトの影響で100ドルを試すことも想定されます。
円安基調の中、東京の中東産原油市場では買い安心感もありましたが、海外原油の一段安を警戒して、戻り売りが無難で、11月限で8万円割れも予想されます。
金標準は、円安を好材料にして下げ渋りをみせているが、資金引き揚げからNY金の下値探りも予想されます。強弱材料が交錯する中、金標準は7900円から8000円のレンジで推移するとみられ、短期勝負が無難です。
今週はパウエルFRB議長が上下両院の委員会で金融政策の報告を行うため、注目されます。
トウモロコシは、週明けのコーンベルトの天気予報をみると、週明けこそ、30℃台後半の最高気温が予想されているが、週半ばに降雨が予想され、その後は最高気温が30℃を下回るところも多くなるとみられています。このため、買いは週明けに解消し、再び値崩れも警戒すべきといえます。