皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
昨日は、1億円以上の資産を持つ世帯についてお伝えしましたが、FPにとって顧客の資産形成をお手伝いすることは、最も重要な仕事です。
前回に引き続き、「資産」について深堀りしてみたいと思います。
昨日も確認しましたが日本の各家庭が持つ資産の平均値は2833.7万円です。
家計資産総額階級別世帯分布(総世帯)
出典:2019年全国家計構造調査-総務省統計局
ではこの2833.7万円という資産をどのような形態で保有しているのか。それをまとめたものが次のグラフです。
家計資産の内訳(総世帯)-2019年
出典:2019年全国家計構造調査-総務省統計局
2833.7万円の内、金融資産として保有しているのは823.8万円で、1614.2万円は宅地資産、395.7万円は住宅資産でした。各世帯が保有している資産の内、金融資産で保有しているのは3割未満で、7割以上が不動産で保有していることが分かりました。
25年前はどうだったのか。
次のグラフは、平成6年(1994年)におこなわれた同様の調査結果です。
家計資産の内訳(二人以上世帯)-平成6年(1994年)
出典:全国家計構造調査-総務省統計局
前回も確認しましたが、1994年時点で二人以上世帯が保有していた資産は今よりも多く、5375万円ありました。しかし、その内訳を見てみるとおもしろいことが解ってきます。
保有資産の大部分が宅地によるもので、不動産での保有が全体の80%を占めており、金融資産は847万円でした。2019年時点で各世帯が保有する金融資産額は823万円なので、この25年間で保有する金融資産の額はほとんど変わっていないということです。
「この25年間で資産は増えましたか?」
住宅資産や宅地資産が目減りしてしまうことはある程度仕方がないことだと考えられますが、金融資産が増えていないと言うのは、どういうことなのでしょうか。
金融資産を増やす工夫をしているか。それとも・・・。
つづきはまた今度・・・。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・1億円以上の資産を持つ世帯