3月28日の週の商品相場見通しです。
アメリカの長期金利は週末に2.5%を越える水準まで一段と急上昇しています。金利上昇の中、インフレや地政学リスクを背景に急伸していたNY金は、調整安をみせましたが、それでも底固い動きをみせています。
FRBによる金融引き締めはさらに強化されるとみられますが、4月のFOMCまで日柄があるため、金は引き続き、リスクヘッジの対象として買い進まれると考えられます。4月からの第2四半期を意識した資金シフトも加速する時期になりそうで、国内の金標準は、引き続き、円安基調も好材料に7600円台を下値にして、改めて7700円台を回復し、いずれ7800円台に乗せることになるでしょう。買いスタンスはそのままです。
ドバイ原油は、値動きの荒い展開をみせており、買いスタンス維持ながら、買いの回転を効かせたいです。ポイントは、アメリカのドライブシーズンを意識する時期に入ることです。このため、NYガソリンが急伸し、原油の支援材料になりそうです。
また、31日にはOPECプラスの閣僚級会合が予定されており、ここで増産スタンスを強化するかどうか注目されます。現状では、サウジやUAEの増産に消極的なスタンスに変わりないため、これまで同様、突っ込み買いを狙いつつ、買いの回転を効かせたいです。
トウモロコシも、引き続き、買いスタンス維持です。週末の夜間取引では5万円割れをみせていますが、格好の買い場提供になったとみています。31日に2022年度の作付意向面積が明らかにされます。前年度実績を下回る見通しですが、それを確認すれば、また上昇に弾みが付くことも予想されます。
今週は31日のイベントから目が離せません。