2月14日の週の商品相場見通しです。
アメリカのサリバン大統領報道官が週末、ロシア軍のウクライナ侵攻のリスクが高まったとして、48時間以内のウクライナからのアメリカ人の退避、ウクライナの首都キエフへの奇襲攻撃、さらに攻撃が始まるとすれば、空爆からなどの言及。それによって、地政学リスクが一気に高まり、週末のNY金や海外原油が急騰を演じました。
その前日に発表されたアメリカの消費者物価指数の伸びが前年比で40年振りの高い水準だったこともあり、利上げ観測が高まり、急落していたNY金でしたが、地政学リスクを背景にして1860ドル台まで急伸しています。引き続き、地政学リスクを警戒してNY金の強調地合いは継続するとみて、1880ドル台も視野に入れたいところです。
地政学リスクを背景に金標準の買いを推奨していましたが、買いスタンスは今後とも維持すべきで、6900円も視野に入ったとみています。
連休明けのドバイ原油も急伸必至です。ただ、週末の海外原油は期近中心の独歩高だけに、海外原油の期近限月の急騰を踏まえた上昇幅は厳しいとみるべきで、海外原油の限月の値動きの違いも留意すべきです。
金同様、ドバイ原油の買いを指摘してきましたが、買いスタンスは維持すべきです。
ゴムは250円台まで水準を切り上げていますが、週末にNY株価が急落し、非鉄も大幅安を演じています。週明けの圧迫要因になるとみられます。ただ、買い方有利の内部要因だけに、押し目買いが無難とみています。
トウモロコシは、臨機応変に対処すべきです。ウクライナ情勢のリスク拡大から、ウクライナからの小麦輸出やトウモロコシ輸出に対する懸念が高まっており、連休明けはひとまず買い先行するとみられます。