12月20日の週の商品相場見通しです。
欧米では連日、デルタ株とオミクロン株の感染者が過去最高を更新しており、感染リスクが日に日に高まっています。経済活動への規制も次第に強化されており、規制を撤廃したイギリスからの入国をフランスが禁止する事態に至っています。
今週末の24日はクリスマスの振替で、祝日となり、金融市場は全面的に休場となります。その長期休場のリスクを警戒して、週末にかけて海外原油は一段安も警戒すべきです。
長期的な供給不安から、突っ込み買いの動きも予想されますが、クリスマス連休を意識すれば、今週は売りスタンス維持が無難で、中東産原油5月限は4万8000円を試す下落も予想されます。
アメリカのFOMC声明で、2022年の3回の利上げが指摘されたものの、知ったらしまいの買い戻しや、感染リスクを好感した買いにNY金は安値から60ドル以上も買い進まれる展開となりました。しかし、2022年の利上げが確実視される中、この戻りは格好の売り場提供になるとみられます。金標準は週末の夜間取引に6600円台回復もみせましたが、売りを仕掛け、年末まで売りスタンスは維持したいです。また、6500円を割り込むとみています。
ゴムは人気低迷と、国内の低調な自動車生産から、タイヤ需要もイマイチで、戻り売りが無難です。23日には取引中心限月が6月限に移行しますが、その前に売りは仕上げておきたいです。
トウモロコシは、1月限が16日に発会したばかりで、まだ流動性は乏しく、今後とも様子見が無難です。