10月11日の週の商品相場見通しです。
週末にWTI期近11月限は7年振りの80ドルを付けました。80ドルの大台を付けた後、利益確定売りに78ドル台半ばまで売られたあと、79ドル台まで回復しています。
OPECプラスの増産が計画通りに進んでいないこと、欧州が天然ガスの価格高騰を背景に、石油の需要を拡大する動きをみせており、80ドルは通過点とみられます。
13日にはOPEC月報が発表されますが、ここでは前月同様、強い内容が想定されるため、OPEC月報を前にして買いを仕掛けておきたいです。
金は、非農業部門の就業者数の落ち込みを好材料にして、1780ドル台まで一時急伸しましたが、失業率の大幅改善と平均時給の上昇から、労働力不足に変わりないとして、アメリカの長期金利は1.61%台まで急上昇し、その結果、NY金は1750ドル台まで売り直されています。
インフレヘッジの買いから1750ドル台は維持するとみられますが、長期金利の上昇から上値は抑制され、1750ドル台での狭いレンジで推移するとみられます。
白金は予想外の急伸をみせています。国慶節明けの需要拡大観測が支援材料になっており、また上昇余地は残しており、3700円台も予想されます。
ゴムも国慶節明けの需要拡大観測から、230円台に上伸することも予想されますが、思惑買いが一巡すれば、また売り直されるとみられます。
トウモロコシは、戻り売りスタンスが無難です。12日に発表される需給報告はかなり弱い内容とみられ、さらにハーベストプレッシャーで上値は抑制され、サヤを買う動きで急伸した9月限は3万6000円割れも予想されます。