9月27日の週の商品相場見通しです。
OPEC加盟国のナイジェリアとアンゴラは、設備不良などの影響で原油の供給不安をかかえており、8月からのOPECプラスの日量40万バレルの増産ができない状況が続いています。今後、さらに増産計画と実際の原油生産との乖離が広がり、一層、供給不安になるとみられ、原油の強調地合いは当面、続くとみられます。
中国のリスク要因で下振れも警戒されるものの、結果的に買い場提供とみられます。
東京の中東産原油は週末に5万円の大台を付けましたが、それも通過点とみています。買いスタンスを堅持して、10月を迎えたいです。
金は11月からのテーパリングが決定したこと、利上げも2022年からに前倒しされたため、金は長期的な弱い基調に変わりないとみられます。10月には1700ドルも予想され、金標準は6100円を試すことになるでしょう。売りスタンス継続です。
白金も売りスタンスで臨みたいです。一部で、自動車用触媒需要の増加観測が台頭し、1000ドルの大台回復をみせました。しかし、半導体や部品の供給不安から自動車減産が長期化しており、触媒需要の増加は考えにくく、再び950ドル割れとみて、白金は3400円を大きく下回るでしょう。
ゴムは様子見が無難です。21日からの限月拡大によって市場の空洞化が加速しているためで、商いも極めて低調です。しばらく、出番はないとみられます。
トウモロコシは、収穫進展によるハーベストプレッシャーが圧迫要因となり、戻り売りが無難です。