9月13日の週の商品相場見通しです。
アメリカの強気の卸売物価指数を受け、長期金利が上伸し、NY金は1790ドルを割り込んで取引を終えています。
14日には消費者物価も明らかにされるため、これも強い内容になれば、来週実施されるFOMCでテーパリングの可能性が高まるだけに、金は一段と下落し、1800ドルは大きな壁になるでしょう。
シティグループは第4四半期のNY金は1700ドルで落ち着くとのレポートを公表していますが、これもテーパリングの結果としています。
金は戻り売りスタンスを維持し、今後は6300円を大きく割り込むことも想定したいです。
白金は期待通り、急落しています。自動車用触媒需要の悪化が加速しており、950ドル割れをみせたNY白金は900ドルを試すとみています。白金標準は3300円を割り込むとみています。今年の9月も白金の大幅安局面に突入しています。
週末に海外原油が急反発していますが、アメリカのガルフのハリケーンからの復旧遅れが支援材料になったためです。
しかし、復旧は着実に進んでおり、サウジやクウェートの販売価格引き下げ競争もあり、70ドルは大きな壁とみており、ドバイ原油は売り上がりたいです。
ゴムは戻り売り継続です。トヨタの自動車減産幅拡大を公表しており、需要悪化が警戒されます。ただ、冬タイヤの生産も予想され、200円割れでの売りは避けるべき時期に入ったとみるべきで、売りの回転を効かせたい。
トウモロコシは、売りスタンスで臨みたいです。弱気な生産高予想が示されたものの、大豆急伸に追随して週末のシカゴコーンは急伸しています。しかし、弱気な発表を認識して、売り直されるとみるべきで、売りで対処したいです。