皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
先週末発表された雇用統計は、期待を裏切る結果になりました。
事前予想では、非農業部門雇用者数が100万人の増加、失業率も先月の6.0%から5.8%に改善するだろうとの内容でしたが、結果は26.6万人の増加に留まり、失業率は6.1%に悪化してしまいました。
また、先月発表された3月の非農業部門雇用者数が91.6万人の増加から77万人に下方修正。14.6万人も少なくなったということは元々期待していたほど雇用がなかったことの表れでもあります。
アメリカではすでに1億人以上の人がワクチン接種を完了しており、高いワクチン接種率が労働市場の改善につながるものだと期待されていただけに、低い発表内容による失望感がマーケットにもネガティブな影響を及ぼしてしまいました。
雇用統計発表前後の主な値動き
米ドル円(1分足)
109.20 ⇒ 108.33
ユールドル(1分足)
1.2060 ⇒ 1.2144
NYダウ(1分足)
34,640 ⇒ 34,456
日経225(1分足)
29,423 ⇒ 29,323
上のチャートは、フジトミのくりっく365、くりっく株365取引画面をコピーしたものです。
発表された内容がネガティブな内容だったこともあり、為替はドル安方向に振れ、株は売られる展開になりました。
しかし、株式市場が今回の発表をネガティブ材料として捉えたのは一時的で、その後は景気回復による金利上昇が遠ざかったことを好材料に株式市場は上昇する流れになっています。
今回発表された雇用統計の数値は、期待を裏切るものになってしまいましたが、このままワクチン接種が進めば、人々の活動が活発になり、雇用が戻ってくることが期待されます。
来月の雇用統計はどうなるでしょうね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・U.S. Bureau of Labor Statistics
https://www.bls.gov/