フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、4月19日の週の商品相場見通しをお送りします。
週末のNY金は1780ドル台まで急伸するなど、大幅続伸を果たしたことで、金標準も6200円台に急伸しています。
先週、1.64%前後だったアメリカの長期金利が1.52%まで急落したことで、金市場での買い安心が広がり、その後の金利上昇でも、インフレヘッジの買いが継続し、2月以来の1780ドル台に急伸しています。
NYダウの最高値更新が続いているため、インフレヘッジの買いが根強くみられます。
今週は、長期金利が1.60%台を回復するかポイントになりそうです。1.60%台に回復すれば、急騰したNY金の調整安も必至で、1750ドル台までの調整安も警戒されますが、上昇基調に変わりないとみられます。1.60%以下で推移すれば、1770ドル台の下値固めを経て、1800ドルを意識する一段の上昇も予想しておきたいです。いずれにせよ、長期金利からは目が離せません。
ドバイ原油は、買いスタンスを維持したいです。週末はポジション調整による利益確定売りで反落しましたが、アメリカと中国の景気回復による石油需要拡大が支援材料となり、4万3000円台に水準を切り上げるとみています。
ゴムは戻り売りスタンス継続です。安値からの半分値戻りを完了後、足踏みしています。タイヤ需要の低迷が続いていること、減産期から増産期に入ることもあり、230円割れも警戒しておきたいです。
トウモロコシは、買いスタンス維持です。今週、アメリカのコーンベルトは厳しい冷え込みが予想され、コーンの作付は困難とみられます。新甫発会したばかりの5月限で買い攻勢を仕掛けたいところで、今後の大相場に期待しています。