フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、12月21日の週の商品相場見通しをお送りします。
週末の夜間取引で、東京の中東産原油は3万3000円台に上伸する動きをみせました。ワクチン接種の拡大による将来的な石油需要の改善期待が引き続き、台頭し、WTIの50ドル台示現も時間の問題とみられます。2021年に対する期待はかなり高く、買いスタンスで年末年始を迎えるべきで、押し目は買い拾っていきたいです。
原油同様、非鉄相場も強調地合いを継続し、商品全面高の様相を呈しており、そのため、インフレヘッジとして金も先高期待が高まっています。原油同様、2021年の上昇を想定して、押し目は拾っていくべきです。
ゴムは薄商いの中、上海ゴムの出直りも影響し、徐々に水準を切り上げています。人気低迷に変わりないため、買っても短期勝負で対処し、買いの回転を効かせたいです。
トウモロコシは人気低迷で、シカゴ急伸に反応薄ですが、南米の作柄悪化を警戒してシカゴは上昇トレンド形成も伺えるため、買いを仕掛けたいところです。
さて、24日のアメリカ市場の商品市場は半日取引となり、25日の金融市場は完全休場となります。このため、2021年を見据えた仕掛けが重要といえます。
なお、今回が2020年最後となります。2021年もよろしくお願いします。