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コロナ渦と投資判断

2020.11.19

皆さま、はじめまして!竹俣兼光(たけのまたかねみつ:筆者名は日本刀の名称をペンネームとしています)と申します。
いつものワイワイ氏が繁忙につき私が書かせて頂いています。そして小気味好く読者の皆様の金融リテラシー向上の一助になればと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。

最近、日常生活において「コロナ渦」という状況に慣れきたように感じています。本当に良くない事ですね、緊張感をもっていこうと思います!

今回は「コロナ渦」という状況下の「投資判断」について解説いたします。2019年後半に対岸の火事のように新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の存在を知りました。

日経平均株価

(出所:TradingViewによる日経平均株価チャート

2020年は横浜の大型客船ダイヤモンドプリンセス号の報道があり大変な話題となり、発生源とされる武漢の感染状況が深刻化、中国経済の失速が懸念されると世界経済や日本の株価に影響を与え、日経平均株価は2020年3月19日に今年の最安値16,358円19銭(終値)【11月14日現在】になりました。また日経平均株価2020年3月の下落率は10%超と大幅安でした。
その後も「コロナ渦」という状況は継続します
しかし株価は重要イベントである米大統領選など終え現在は大幅に上昇しています。

気になりませんか、誰が「コロナ渦」の安値で日本株を買い、その後の上昇局面で儲けたか?

結果は東京証券取引所(JPX)が発表する投資部門別株式売買状況で確認できます。
そして今年3月に日本株を大幅に買い越したのは「個人」です。その買い越し金額は8454億円でした。

投資部門別 株式売買状況 二市場一・二部等 [金額]

出典:JPX

この金額は2018年10月以来(1年5カ月ぶり)に大幅な買い越しとなっていました。

このコラムを読んでいる方にも「俺だよ!(私だよ!)」と微笑でいる個人投資家もいると思います。

心理的にネガティブな事が株高の起点となる、何とも言えない気持ちです。

この時の状況を投資家の視点で簡潔にまとめます。
今年3月は「コロナ渦」序章です。株価は得体のしれない理由でまさに急落中という状況でした。
実際に株価が急落した事実は「株が安くなるのは当然だ」という意識を大勢の方に強く印象づけました。
その時点で、その後の株価予想は以下の三通りとなります。
① 「下落」(順張り)
② 「上昇」(逆張り)
③ 「横這い」(持合い)

3月時点の状況では当然、①「下落」(順張り)と考え保有株の売却(利益の場合は尚更)を考えてしまいます。
仮に勇気をもって②「上昇」(逆張り)と判断し新たに株を買ったとしても、危機的な場面で「逆張り」を貫く強い精神力も必要となります・・・

つまり、ここまでのコロナ禍相場は「逆張り」を実践出来た方が勝つ典型的なパターンであり、逆張りで大きな利益を上げられるチャンスがあった事が特徴といえます。

最後になりますが・・・「逆張り」を知っていても実践出来ない投資家の方もたくさんいますが、逆張りが出来るから利益が出る・逆張りが出来ないから損が出る、という事ではありません。
今後、機会をみてその事についても書きたいと思います。

※このコラムは筆者:竹俣兼光の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、特定の売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:投資部門別株式売買状況2020年3月( 3/2 – 3/27 )
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/index.html

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