フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、8月24日の週の商品相場見通しをお送りします。
アメリカのFOMC議事要旨を受け、ドル高が進行、また、その後の強気の経済指標を映して、NY金は1910ドル台まで一時急落しました。ただ、値ごろ買いや思惑買いから、1950ドル台まで買い直されるなど、目先の下値確認ともいえます。
アメリカの景気回復観測や株高で、NY金は急落したものの、新型コロナウイルスのリスクの長期化や米中関係の悪化に変わりはなく、NY金の強い基調に変わりないとみられます。
金標準は6700円台から6500円台半ばまで急落しましたが、6600円以下は買い拾っていきたいです。
東京白金は9月の値崩れを想定して、今週からは売り上がってみたいですが、NY白金の950ドル以上が売り場とみています。
東京原油は、海外原油の値崩れから取引水準を切り下げ、3万円を挟む逆張りとみられます。世界的な原油の供給増がネックになり、大勢の流れは下向きとみています。
ゴムRSS3は、手掛かり難の中、納会や新甫発会からサヤ滑りが予想されますが、様子見が無難です。
トウモロコシは、週明けに上伸が想定されます。週末に明らかにされたプロファーマーの生産高予想が、150憶ブッシェルを下回る強気の内容だったこと、アイオワの作柄悪化が一段と深刻化する可能性もあり、シカゴコーンの上伸を想定して買いが無難とみられます。