皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
今週の日曜日(3月27日)はイースター(復活祭)です。日本人にはあまりなじみがないイベントですが、イースターとはキリスト教の行事でキリストの復活をお祝いする行事だそうです。
アメリカにある主要な証券取引所、商品取引所は休場となりますのでご注意ください。
さて、本日は、日経平均株価の市場間格差について調べてみたいと思います。
日経平均株価は東証一部に上場する225銘柄を対象とした株価指数です。知的財産権は日経新聞社が保有しています。
この日経平均株価の先物取引を行っているのがJPXグループの大阪取引所で取引されている日経225先物と東京金融取引所(TFX)で取引されているくりっく株365取引です。
取引時間
取引の対象は同じ日経平均株価なのですが、取引時間の違い、配当相当額や金利相当額の受け払いの有無によって微妙にレートの差が生まれているようです。
取引されている時間を見るとそれぞれの市場が異なる時間帯での取引となっていることがわかります。
通常4本値(始値、高値、安値、終値)で価格を表すことが多いですが、始値ひとつ取っても日経225先物取引はナイトセッションが始まる16:30が1日のスタートなのでタイミングが異なる以上、レートも合いません。
逆に終値ではくりっく株365は翌朝5:00までノンストップで取引されていますので夕方に取引が終了する東証や日経225先物とはタイミングが合わず、レートも違った数値になってしまいます。
始値と終値のタイミングが違う以上、その2項目を比較しても単純比較とはいきません。そこで高値と安値の違いについて検証してみたいと思います。
4本値の高値と安値は、その日のうちの最も高い値段と安い値段であり、どこか決められたタイミングでの計測ではありません。
東証の株価から算出される日経平均株価(以下、日経)、大阪取引所の日経225先物、くりっく株365の株価指数、以上3指数を比較します。
例えば3月23日の高値は
・日経 17142円
・日経225先物 17010円
・くりっく株365 17128円となります。
逆に3月23日の安値は
・日経 16964円
・日経225先物 16810円
・くりっく株365 16964円となります。
こうやって比較してみるとそれぞれ高値・安値のレートが違うことが解ります。
その差分は
高値で
[くりっく株365]-[日経]が-14円
[日経225先物]-[日経]が-132円
[くりっく株365]-[日経]225先物]が+118円
安値では
[くりっく株365]-[日経]が-91円
[日経225先物]-[日経]が-154円
[くりっく株365]-[日経]225先物]が+63円
でした。
この差分をグラフにすると次のようになります。
グラフ.1 日経225の市場によるレートの違い(高値比較)
・緑及び青のラインが周期的にプラス方向に振れていることが見て取れます。
・赤のラインは3月と9月にマイナス方向に振れていることが見て取れます。
グラフ.2 日経225の市場によるレートの違い(安値比較)
・緑及び青のラインが周期的にマイナス方向に振れていることが見て取れます。
・赤のラインが月と9月にマイナス方向に振れていることが見て取れます。
以上のことから解る事
・日経225先物は3月と9月高値、安値ともにマイナス方向にふれる
・くりっく株365は高値、安値ともに日経よりもオーバーシュートしやすい。
平均値(2015年1月5日-2016年3月23)は
高値で
[くりっく株365]-[日経]が+64.25円
[日経225先物]-[日経]が+2.72円
[くりっく株365]-[日経]225先物]が+61.53円です。
安値では
[くりっく株365]-[日経]が-60.83円
[日経225先物]-[日経]が-13.92円
[くりっく株365]-[日経]225先物]が-46.91円です。
くりっく株365は平均で高値、安値ともに60円以上のオーバーシュートが発生しています。このことを理解した上で取引するか否かで勝率は変わってくると思います。
さあ、週末金曜日です。
良い締めくくりになりますように。
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。