フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、7月13日の週の商品相場見通しをお送りします。
アメリカでの新型コロナウイルスの感染者数がさらに拡大傾向にある中、NYダウが急伸するなど、感染リスク拡大に逆行する動きをみせています。そのため、1820ドル台まで急伸していたNY金は1800ドル割れを演じるなど、上昇はひとまず一服しています。
しかし、感染リスクを背景にして、このNY金の急落は格好の買い場提供になるとみられるだけに、東京金の6200円以下は買い下がっていきたいです。長期スタンスの買いは継続すべきです。
東京原油は、NYダウの急伸を好感した海外原油の急伸を好感して週末の夜間取引で急反発しています。しかし、金同様、感染リスクの拡大は、原油にとって今後とも圧迫要因になるとみるべきで、週明け以降の海外原油は再び値を消すとみています。
東京原油の2万8000円以上は売り上がりたいです。国内での石油需要も後退しており、東京原油の圧迫要因になるとみられます。
東京ゴムは、週末の株安でも下げ渋りを演じており、155円前後の下値固めの様相をみせました。国内の実勢悪に変わりないため、159円以上は売り上がりたいです。
東京トウモロコシは売りスタンスで2万3000円以下は通過点とみています。かなり強い需給報告も支援材料になり切れず、コーンベルトの生育に理想的な天候を踏まえて、シカゴトウモロコシの一段安が予想されるためです。戻り売りで対処したいです。