皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
今日は寒いですね。そろそろコート無しで出勤しても良いかななどと考えていましたが、やはり朝晩はとても冷え込むもので、コートを着てきて正解でした。
日によって5月なみの気温だったり2月なみの気温だったりと落差が激しいこの季節です。無理をして風邪を引かないようにお気をつけください。
では、マーケットです。
今回はNY原油価格と東京原油価格の違いについて見てみたいと思います。
最初にそれぞれの取引についておさらいします。
東京原油
・呼値の単位は1キロリットル(1000リットル)
・標準品はドバイ原油を指標とする中東産原油
NY原油
・呼値の単位は1バレル(159リットル)
・標準品はWTI原油(ウエスト・テキサス・インターメディエイト)
WTIウエスト・テキサス・インターメディエイトの略でテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称です。NY原油価格と東京原油はWTI原油とドバイ原油なので産地と硫黄分がことなりますがどちらも原油は原油なので同じ様な価格帯になるはずです。WTI原油の産出量は世界の1%から2%とそのシェアは低いですが、原油価格において重要な指標となっているので無視することはできません。
前置きはこのくらいにして早速計算してます。
NY原油は159リットルなので単位を1リットル当たりのドル建ての価格を算出します。
次に日本円だといくらなのか知りたいので為替レートを掛け算します。
最後に東京原油の呼値は1キロリットルなので1000倍します。
式にすると
——————————
[NY原油価格]÷159×[ドル円]×1000
——————————
となります。
1つ1つ計算すると面倒なのでエクセルを使って計算しました。
グラフにすると次のようなグラフとなります。
グラフ.東京原油とNY原油から算出した理論値との乖離
グラフの青いラインが東京原油価格、赤いラインがNY原油から算出した理論値、緑色の棒グラフが東京原油価格と理論値との乖離です。
縦軸は左が価格、右が乖離値です。
グラフは2015年1月からですが、昨年の12月末までの間、東京原油価格はNY原油価格よりも高かったことがわかります。
2015年3月ごろは1万円前後、2015年8月ごろも6000円前後の価格差がありました。この構造に変化が生じたのが昨年の12月末以降です。
緑色の乖離を見ると理論値よりも東京原油価格の方が安い逆転現象が生じていることが解ります。
直近1週間の価格は次のようになります。
表.東京原油とNY原油から算出した理論値との乖離
東京原油 | 理論値 | 乖離 | |
2016/3/16 | 26860 | 27488 | -628 |
2016/3/17 | 27510 | 28254 | -744 |
2016/3/18 | 28060 | 27615 | 445 |
2016/3/22 | 28340 | 29130 | -790 |
2016/3/23 | 28140 | 28133 | 7 |
このことから3つのケースが考えられます。
1.今後、逆転現象はさらに広がる
2.理論値通りの価格で推移する
3.以前のように東京原油の価格が高い状態に戻る
さて、どうなるでしょうか。
あっという間の木曜日です。
今日も素敵な一日になりますように。
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。