皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
月曜日、緊急事態宣言解除になり、火曜日の0時から解除された訳ですが、私自身はなんだかピンと来てない側面もあります。解除後も引き続き「3密」を避けた生活が求められており、昨日までの生活と一体何が変わったのかと感じてしまいます。
そんなことを感じているのは私だけではないはずで、この先しばらくの経済活動は消極的な状況が続くのではないかと考えてしまいます。
緊急事態宣言が終わったから、いい家を買って、いい車に乗って、いい服を買って、旅行に行こうとか夜の街に繰り出そうなんてハッピーな人はほとんどいない訳で、多くの人は、必要最低限な生活必需品と食料品を購入する。
そんなセーブした生活が続いてしまうのかもしれません。
緊急事態宣言の解除が宣言された5月25日。内閣府より景気動向指数が発表されました。
景気動向指数は景気状況を示す指標で、先行指数、一致指数、遅行指数の3つからなっています。
国内で発表される複数の経済指標の前月比の変化量を合成したもので指標が上向き局面なのかそれとも下向き局面なのかで動向を判断しています。
5月25日に発表されたものの対象月は3月の改定値です。緊急事態が宣言されたのは4月7日のことでしたので、その前の月のデータということになります。
3月の景気動向指数(CI)の結果はご覧のとおりでした。
一致・・・90.2(-5.2)
遅行・・・100.0(-0.7)
※括弧は先月比
3指数とも前月比でマイナスだった訳ですが、特に悪かったのが先行です。先月比で-7.2ポイントと極端に悪くなってしまいました。
これまでの変化をグラフするとご覧のようになりなります。
先行指数
※景気動向指数(内閣府HP)より抜粋
一致指数
※景気動向指数(内閣府HP)より抜粋
遅行指数
※景気動向指数(内閣府HP)より抜粋
コロナショックの影響から3月の数値は極端に悪かったことにお気づきだと思いますが、よく見ると、その前から悪化していたことにお気づきでしょうか。
残念ながら先行指数は平成30(2018年)年中盤、一致指数は平成30(2018年)年後半ごろから悪化しています。
現在、コロナショックの影響で、経済は大きなダメージを受けてしまった訳ですが、もともと良くなかったのに拍車をかけてダメージを受けたので、この後、景気回復させるには、これまで以上の労力が必要になってしまいます。
投資家の皆さんはどこに投資すべきなのか悩まされる局面が続きそうです。
なお、4月の速報値は、6月5日(金)に発表される予定です。緊急事態下の数値がどうだったのか気になりますね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・景気動向指数 結果
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html