フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、4月27日の週の商品相場見通しをお送りします。
清算値ベースでは下落していた週末のNY金でしたが、引けにかけて買い直され、プラス圏を回復して取引を終えています。それだけ、金に対する期待が根強いことを意味しています。東京金は6000円が大きな壁になっていますが、いずれ6000円台に急伸するとみて、買いスタンスを維持しつつ、買い玉を増加させておきたいところです。
GWを控えて、仕掛けは難しいですが、NY金の強調地合いが続くとみて、買いスタンスでGWを迎えるべきです。
金の証拠金が当初の2倍以上に跳ね上がっていますが、ここは買い場とみています。
原油の証拠金は金以上に膨らんでおり、当初の3倍以上で、このため、流動性の欠如から、値が跳ぶ可能性もあります。
ところで、原油ETF絡みで、東京原油も乱高下を強いられましたが、その波乱の展開は解消されつつあります。
5月から協調減産が始まるため、ひとまず戻り賛成の展開も予想されますが、産油国が日量970万バレルの減産を実施しても、日量1000万から1500万バレルの供給過剰が予想されます。
このため、5月を前にして思惑買いが先行しても、GWを前に知ったらしまいで急落する可能性もあります。
東京原油は月末の納会に向けてのサヤ滑りも警戒すべきで、買いも短期勝負が無難です。
東京ゴムやトウモロコシは、GW明けの仕掛けが無難です。
注目は、金と原油の証拠金が急騰しているため、GW明けのゴムやトウモロコシに資金がシフトする可能性もあります。特に、天候相場を踏まえて、GW後にはトウモロコシに注目したいです。
次回の配信は5月11日を予定します。