皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
1月23日、2019年の貿易統計が発表されました。
2019年の貿易収支は2年連続しての赤字となり、赤字額は1兆6438億円でした。
国地域別の収支も発表されたのですが、今回発表されたデータで気になったのが各地域の増減です。
その増減を一つずつ見ていくと、ご覧のようになっています。
■アメリカ
輸出 1.4%減
輸入 4.4%減
■EU
輸出 2.8%減
輸入 0.1%減
■アジア
輸出 7.6%減
輸入 4.7%減
■中国
輸出 7.6%減
輸入 3.9%減
■世界
輸出 5.6%減
輸入 5.0%減
5エリアすべてで減少しています。
特定の地域だけ貿易量が減少しているのではなく全世界との貿易量が減少しているということは、その減少を起因している当事者は日本であると考えなければなりません。
品目別増減ではご覧のようになっていました。
■2020年の輸入
品名 | 価額 | 構成比 | 伸率 | 増減寄与度 |
総額 | 78,571,612 | 100 | -5.0 | -5.0 |
1 食料品 | 7,190,815 | 9.2 | -0.8 | -0.1 |
2 原料品 | 4,858,061 | 6.2 | -2.7 | -0.2 |
3 鉱物性燃料 | 16,957,152 | 21.6 | -12.1 | -2.8 |
4 化学製品 | 8,152,029 | 10.4 | -4.7 | -0.5 |
5 原料別製品 | 7,070,398 | 9 | -5.2 | -0.5 |
6 一般機械 | 7,579,633 | 9.6 | -4.7 | -0.4 |
7 電気機器 | 11,985,705 | 15.3 | -2.9 | -0.4 |
8 輸送用機器 | 3,558,921 | 4.5 | 2.0 | 0.1 |
9 その他 | 11,218,898 | 14.3 | -1.4 | -0.2 |
2020年約78兆円規模の輸入がおこなわれました。日本は、輸入した原材料や原料製品を加工して製品を作り輸出する加工貿易をおこなっています。そのため、鉱物性燃料、電気機器、化学製品などの構成比率が大きくなっています。2020年の変化では、最もウエイトが大きい鉱物性燃料が大きく減少してしまいました。
輸入品の中で唯一プラスだったのが輸送用機器で、航空機類の輸入額が大きく伸びたことがその要因でした。
■2020年の輸出
品名 | 価額 | 構成比 | 伸率 | 増減寄与度 |
総額 | 76,927,771 | 100 | -5.6 | -5.6 |
1 食料品 | 754,260 | 1 | 1.8 | 0.0 |
2 原料品 | 1,033,651 | 1.3 | -10.6 | -0.1 |
3 鉱物性燃料 | 1,382,941 | 1.8 | 6.0 | 0.1 |
4 化学製品 | 8,738,862 | 11.4 | -2.0 | -0.2 |
5 原料別製品 | 8,407,122 | 10.9 | -8.0 | -0.9 |
6 一般機械 | 15,124,389 | 19.7 | -8.4 | -1.7 |
7 電気機器 | 13,208,203 | 17.2 | -6.6 | -1.1 |
8 輸送用機器 | 18,118,238 | 23.6 | -4.0 | -0.9 |
9 その他 | 10,160,105 | 13.2 | -5.0 | -0.7 |
輸出は約76兆円規模の輸出がおこなわれました。ご覧のように前年と比べてほとんどの品目がマイナスで、プラスだったのは食料品と鉱物性燃料の2品目だけでした。ただしこれら2品目は構成比が少なめで食料品が1%、鉱物性燃料が1.8%となっており、全体に与える影響はごく僅かとなっています。
輸出、輸入ともにマイナスが続いていますが、2020年東京では大きなイベントが予定されていますし、この辺で日本経済もV字回復といきたいですね。
2020年が良い一年になりますように。
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参考文献:
・令和元年12月分及び令和元年分速報発表
https://www.customs.go.jp/toukei/latest/index.htm