フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、1月20日の週の商品相場見通しをお送りします。。
NYダウが3営業日連続で最高値を更新するなど、株式市場の過熱感が高まっており、そのヘッジとして金も買い直されています。週末に発表された金ETFは前日から2%以上も大幅に増加するなど、金に対する先高期待の表れといえます。NY金の安値からの3分の1戻しが1562ドル、半値戻しが1574ドルで、目先は1570ドルを試すとみています。
東京金は5500円での一段高も連想され、引き続き、買いで攻めたいです。
東京白金はパラジウム急騰に乗じて買い進まれているが、需要悪化は避けられず、噴き値売りで対処したいです。パラジウムの強調地合いもあり、買い戻しも早めにしたいです。
東京パラジウムは週末にも最高値を更新するなど、連騰をみせています。ここまで急騰すると、波乱含みだけに様子見が無難です。
原油は週末の引けにかけてブレント中心に急伸しました。リビアの東部と中部の石油積み出し港が土曜日から閉鎖され、日量70万バレルの輸出が停止する予定です。リビア国軍の命令による閉鎖であり、週明けの動向も注目したいです。原油自体のファンダメンタルズはかなり良くないが、リビアの供給不安から週明けは上伸も想定されます。臨機応変に対処したいです。
東京ゴムは売りスタンスで、24日からの中国の旧正月を待ちたいです。旧正月期間には東京が急落するパターンがみられます。
東京トウモロコシは実勢悪から売りが無難です。週末のシカゴトウモロコシの急伸によって、また売り場提供になったとみています。2月安の相場パターンを意識して、売り上がりたいです。