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12月23日(月)今週の商品相場見通し

2019.12.23

 フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、12月23日の週の商品相場見通しをお送りします。

 今週はクリスマスのため、アメリカの商品市場、債券市場、株式市場とも24日が短縮取引、25日は完全な休場となります。

 さて、週末にNYパラジウムが急落し、一気に100ドルも下落しました。クリスマス休暇を前にした利食い売りが加速したもので、チャートの悪化も下げに拍車をかけたようです。2020年早々のインデックスファンドのリバランスにおいて、パラジウムの投資ウエイトの縮小観測もあり、それを意識した急落とみられ、クリスマス前に1800ドル割れは避けられないでしょう。すでに天井を形成した相場とみられ、東京パラジウムも一段安必至とみられます。

 パラジウムの急落に追随して白金も急落しました。白金も投資ウエイトの縮小が指摘されており、週明けは900ドルを試すとみられ、東京白金も3200円を割り込むことになるでしょう。まだ売り有利の展開とみています。

 対照的にリバランスで投資ウエイトの拡大観測のある金はしっかりしており、NYダウの最高値更新でも下げ渋りをみせています。株価の高値警戒も金の買い材料となっており、東京金は押し目買いが無難です。

 海外原油は利益確定売りに週末に急落しましたが、クリスマス前の確定売りはまだ続きそうです。週末の下落でチャートが悪化しており、パラジウムの急落も連想されます。ただ、2020年第1四半期の追加減産や26日から中国が米国の原油や石油製品の輸入関税を1年間、免除することが決定しており、クリスマス明けにはまた上伸するとみています。東京原油は、クリスマス前は売り有利で、その後は買いで対処したいです。

 東京ゴムは24日に発会する新甫1月限のサヤを売る展開が想定されます。すでに目先の高値を付けたとみられ、年内中は戻り売り有利とみています。

 東京トウモロコシは南米の豊作観測から週末のシカゴ市場の再開を前にして売りを仕掛けたいです。南米の豊作観測の時に、年末にかけてシカゴは下落する傾向があります。

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