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ノルウェーは、2019年に利上げした数少ない国

2019.12.12

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今週のビックイベントの一つ目、FRB政策金利が発表されました。

今週の相場変動は、昨晩発表された米の政策金利や12月15日に予定されている米国の対中関税引き上げ期限の行方に注目が集まり、値動きとしては小動きな展開が続いていました。

今年に入ってからすでにFOMCは0.25ポイントの利下げを3回実施しており、今回発表された下限1.5%-上限1.75%という政策金利はすでに織り込まれたものだったと言えます。

これで、今年のFOMCはこれでおしまいですが、来年は利下げが実施されるのかどうかに注目ですね。

ちなみに今年実施された各国の政策金利の変動状況はご覧のようになっています。

政策金利の変動

・米国    -0.25×3回
・豪州    -0.25×3回
・NZ     -0.25×1回、-0.50×1回
・南ア    -0.25×1回
・メキシコ  -0.25×3回
・ノルウェー +0.25×3回
・トルコ   -4.25×1回、-3.25×1回、-2.5×1回
※2019年12月12日時点、著者調べ

トルコは他の国と政策金利の変動幅が大きく異なるのでグラフから外しましたが、3回の利下げが実施されています。

多くの国が利下げを実施する中、利上げを行っている国があることにお気づきでしょうか。
その国の名は、「ノルウェー」です。

ノルウェーはスカンディナビア半島の西岸に位置する国です。国土の西側はほぼ海に面していますので、漁業や海運業が盛んです。

我々の生活に身近な食品と言えば「ノルウェーサーモン」。世界で養殖されているサーモンの半分以上がノルウェー産のサーモンだと言われています。

ノルウェーの最も主要な産業は石油・ガス生産業です。先物市場の重要指標とされる「ブレント原油」の産地はその位置はイギリスとノルウェーの間に位置する北海です。
北海で取れるブレント原油は硫黄分が少ない軽質油で良質な石油がたくさん取れます。ノルウェー輸出産業の42%は石油や天然ガスによるもので、石油の価格変動はノルウェー経済に大きな影響を及ぼします。ノルウェーは立派な産油国とも言えます。

中央銀行は、2019年に入ってから3回も利上げをおこないましたが、その背景には原油高による物価の上昇や通貨安が関係しているようです。

ちなみにノルウェーはEU加盟校ではありません。そのため通貨はユーロではなく、クローネです。


ノルウェークローネ/円

2019年前半と比べ後半はクローネ安な展開でしたが、ノルウェー中央銀行が実施した政策金利の引き上げは他の国々が取らなかった策なので、ノルウェークローネをポートフォリオに組み込むことは、リスク分散として機能しそうですね。

まとめ
・ノルウェーは産油国
・2019年は利上げを3回行っている
・他国とは違う金融政策を取るのでクローネはリスク分散に向いている

今日はノルウェー王国についてのお話しでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・ノルウェー中銀が0.25%利上げ、追加引き締めの可能性は低下-ロイター
https://jp.reuters.com/article/norway-centralbank-idJPKBN1W4141
・ノルウェー-外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/norway/index.html
・データブック オブ ザ ワールド –二宮書店

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