皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
週末中国では「消費者物価指数(CPI)」と「生産者物価指数(PPI)」の発表がありました。発表されたのはマーケットが閉まっている時間でしたが結果はどうだったのか。
ご覧のような結果になりました。
・生産者物価指数(PPI) 前年比-1.6%
消費者物価指数は上昇しているのに生産者物価指数は下降する不思議な状況になっています。
10月の結果単発でみると分かりにくいですが、過去1年間の変動をグラフ化してみると移り変わりが見えてきます。
消費者物価指数(CPI)
3月以降、消費者物価指数が上昇してきています。
消費者物価指数の上昇をけん引しているのは食品価格の上昇です。10月食品、タバコ、酒の価格が前年比で11.4%上昇し、CPIの上昇を後押ししました。
特に、上昇したのが精肉です。豚肉が前年同期比で101.3%上昇、牛肉が20.4%上昇、マトンが16.1%上昇しました。中華料理と言えば豚肉ですが、アフリカ豚コレラのまん延により、数十万頭以上の豚が殺処分されたとされています。
需給バランスの崩れが豚肉価格の上昇を招きました。
カテゴリ別では次のようになっています。
1.食べ物 | 11.4 |
2.衣類 | 1.2 |
3.住居 | 0.5 |
4.家庭用品 | 0.6 |
5.輸送 | -3.5 |
6.教育 | 1.9 |
7.健康管理 | 2.1 |
8.その他 | 5.5 |
3.8%のCPIをけん引しているのは食べ物でそれ以外はその他を除き3.8%以下でした。
生産者物価指数(PPI)
生産者物価指数は、4月をピークに毎月減少しており、今回-1.6%まで下がってしまいました。一言で言えばジリ貧です。項目ごとの変化をみてもこの業界だけ良いなんてものはなく、全体的に良くない状態になっています。
米中貿易協議の行方が気になりますが、PPIの推移をみても米中間の拗れが少しでも早く改善させたい状況にあることが伺い知れますね。
今週は、ドイツのGDP、アメリカのCPI、日本のGDP、ユーロ圏のGDPなどの発表があります。
どうなるでしょうね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・中国国家統計局
http://www.stats.gov.cn/
中国物価、3%上昇 9月、豚肉高騰で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50971150V11C19A0EAF000/