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米国債利回りの低下と他の債券利回り

2019.08.08

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

昨日のNY株式市場は、序盤の大幅安から切り返す展開となりました。8月1日に決定したFOMCの利下げ値動きが荒い状態が続いています。

株式市場が不安定な状態が続く中、米国債利回りは大きく下がってきています。
特に債券の代表格である10年債利回りは大きく下がっており、8月7日の取引では、1.595%まで下がってしまいました。

10年債利回りと政策金利をグラフにしたもの次のものです。

米国10年債利回りと政策金利

債券利回りがピークだったのが2018年11月でその時の利回りは3.234%でした。昨日1.595まで下がりましたので、今債券を購入したとしても11月に買った方と比べる得られる利益は半分程度まで縮小してしまっています。

政策金利との乖離も徐々に広がってきており、8月7日取引終了時点では政策金利のよりも0.56ポイントも低い状況まで落ちてしまいました。

10年債の利回り水準は、すでに次回以降の利下げを織り込んでいるような状況で水準としては2016年中盤につけた水準と同等なところまで落ちてきてしまいました。

ちなみに2016年の政策金利は0.25-0.50でしたので今後の政策金利がその水準まで下落することを織り込んでいるような面も見られます。

皆さんは今後どうなると思いますか?

債券の最終利回りは次の式で算出できます。

最終利回り=(表面利回り+((償還価格-購入価格)/年))/購入価格

債券は、途中で売却しない限り利回りが変わる要素がないので、購入価格がいくらだったのかが重要になってきます。

もし、昨年11月時点に購入していたとすれば、最終利回りが3.234%になる価格で購入できましたが、今買ったとすると1.684%になる価格でなければ購入できないということになります。

もし、この先も債券利回りが低下するだろうと予測するのであれば、債券利回りが高い内に購入した方がパフォーマンスが高い結果になります。

債券の購入を考えられている方は、米国以外の債券利回りがどうなっているのかも知っておいて損はありません。

他の10年国債と比べるとご覧のようになります。

10年債利回り

※出典:Bloomberg

本日夕方時点で米国債利回りは1.74%でほとんどの先進国はそれを下回る状態なので、下がってしまった状態でも米国債のパフォーマンスは他の先進国よりも高いと言えそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・マーケット 金利・国債-Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds

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