皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
今週、トルコ中銀政策金利発表が予定されています。日本時間25日20時に発表される予定ですが、今回の政策金利発表は利下げが行われるのではないかと注目が集まっています。
今月6日、トルコのエルドアン大統領は、中央銀行のチェティンカヤ総裁を更迭し、副総裁だったウイサル氏が昇格して後任を務めることになりました。エルドアン大統領が中央銀行総裁を更迭したことで、中央銀行の独立性が疑問視されています。
もともとエルドアン大統領は中央銀行に利下げの圧力を掛けていましたが、前総裁であるチィティンカヤ氏はこれに屈することなく24%を維持してきました。
25日に予定されている政策金利発表は、ウイサル総裁誕生後初の会合です。
独自性を持った決定が下せるか。注目ですね。
マーケットの予測では2%利下げされ22.00%になるのではないかとの見方がメインシナリオです。
これまでのトルコの政策金利をグラフにしたものが次のものです。
2018年9月14日から24%に引き上げられそれ以降、24%で続いています。それにしても高いですね。
トルコ政策金利
※出典:TCMB
政策金利を決定する上で色々な経済指標の動向を判断しながら決定する訳ですが、とりわけ注目度が高いのが消費者物価指数です。
2010年以降の物価変動をグラフにしたものが次のものです。
消費者物価指数-トルコ
※出典:TCMB
政策金利を現状の24%に引き上げたのは2018年9月14日でしたが、消費者物価を見ると2018年9月の値は24.52%まで上昇しており、政策金利とほとんど変わらない状況になっていました。
最新の数値は、2019年6月の15.72%で昨年の10月につけた25.24%から大きく下がってきました。
ピークと比べると下がってきてはいますが、過去の平均と比べるとまだまだ高いようにも感じられます。
どう判断するのが正解なのでしょうね。
ということで、25日20時、トルコの政策金利発表があります。仮に政策金利が引き下げられるのであれば、金利目的に投資している投資家から見るとその魅力が半減するため、資金流出可能性が高くなります。
FXでトルコリラ円をお持ちの方は急激な価格変動にご注意ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・トルコ中央銀行 Turkey (Central Bank of the Republic of Turkey)
https://www.tcmb.gov.tr/