7月8日の週の商品相場見通しです。
週末に発表された強気のアメリカの雇用統計を受け、長期金利が急上昇した結果、NY金は一時、1388ドルまで急落しました。その後、1400ドル台回復をみせましたが、なお、長期金利は高止まりしているだけに、NY金の下振れリスクは警戒したいです。
それでも、1400ドル台を回復した要因として、7月のFOMCでの利下げ期待は変わらず根強いことが挙げられます。従って、再び下落しても、1390ドル台は維持することになりそうです。
今週は、パウエルFRB議長の議会証言、さらに6月のFOMCの議事録公表もあり、ここで、7月のFOMCでの利下げの可能性が高まることになれば、改めてNY金は1430ドルを試すとみられます。
FOMCの利下げを期待して、東京金の買いは継続すべきで、週末の急落は格好の買い場になったといえます。
東京白金は、金以上に急落しましたが、NYの800ドル維持を踏まえて、こちらも買いは維持したいです。
週末に上昇した海外石油市場ですが、アメリカの独立記念日を境にして、基調が変わるか注目されます。産油国の協調減産の延長が決定されても、その後、海外原油は急落しましたが、独立記念日を境にして、買い直されるか注目されます。
ひとまず、東京原油の買いスタンスは維持したいです。
東京ゴム期先は、産地のオファー価格の値崩れもあり、戻り売りスタンスは維持したいです。
東京トウモロコシは、内部要因に振り回されており、シカゴの動きに反する展開もみせています。今週は、コーンベルトの天候回復が予想されるため、下振れが警戒されます。
フジトミ齋藤がお伝えしました。
なお、来週15日は祝日のため、お休みとなります。