皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日実施されたOPECプラスは事前情報どおり2020年3月まで協調減産を延長することで合意しました。
昨日確認したとおりOPECプラスのタイムスケジュールは日本時間午後5時にスタートし、午後6時に終了。報道発表は午後8時となっていました。
サプライズがなければ期待感から失望に変わり一段下げるとのシナリオを考えましたが結果はどうだったのか。
昨晩の値動きはご覧のようになりました。
ドバイ原油-2019年11月限
前の日あったOPEC総会と同じ展開となり結果発表後一段値を下げる展開になりました。
OPECプラス終了後ズルズルと値下がりしていますよね。
相場の格言に「うわさで買って事実で売る。」なんて言葉がありますが、今回のOPECに絡んだ原油相場の値動きは格言どおりの展開になったと言えます。
さて、OPECは毎月「Monthly Oil Market Report」というレポートを発表しています。
6月13日に公表された前回のレポートに興味深いデータがありましたのでご紹介します。
それが産油国のインフレ率です。
下のグラフはサウジアラビアとUEAののインフレ率の推移です。
サウジアラビアのインフレ率
出典:Monthly Oil Market Report-OPEC
UAEのインフレ率
出典:Monthly Oil Market Report-OPEC
両国とも2019年に入ってからデフレに変化しています。
サウジアラビアの物価下落は住宅、水道、電気、ガスなどの費用が大きく下落したためです。4月の水道光熱費は前年同期比で7.8%も下落しました。
USEの物価が下降した要因は、住宅、水道、電気、ガスなどの費用が前年比で5.8%減少し、食品価格、輸送費なども下落したことによるものとのこと。
産油国のインフレ率低下が今後の原油価格、世界経済にどのように影響してくるのか。少なからずオイルマネーに影響しそうですね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・OPEC
https://www.opec.org/opec_web/en/