皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日FRB(米連邦準備理事会)が発表したFOMCの概要によると参加メンバー17人のうち7人が年内に0.5%の利下げを予想していますので、この年内に0.5%利下げされるというシナリオが今考えられるメインシナリオとなっています。
もしもメインシナリオどおり0.5%引き下がれるとすれば、現在のFF金利誘導目標2.25-2.50%から1.75-2.00%まで引き下げられることになります。
単純計算すると、仮に1000万円に対してであれば、2.5%であれば25万円ですが、2.0%だと20万円なので、債券投資をメインとしている人にとって政策金利の引き下げは大きな減収になってしまいます。
昨日は米国債利回りも一時2.00%の大台を割り込む場面がありましたが、利下げ観測の影響から大きく上昇した商品があります。
それが金(Gold)です。
下のチャートは東京商品取引所(TOCOM)で取引されている「東京金」の5分足です。
東京金-5分足
(出所:TradingViewによる金チャート)
FOMCの結果発表があった3時前までは4670円台での取引がおこなわれていました。発表直後は小動きな展開でしたが、東京時間になってから今回の利下げ観測が材料として認識されるようになり、午前10時ごろ4800円台まで上昇。FOMC前の比べると130円も一気に上昇しました。
金は債券のように金利を生みませんが、金利が下がると債券とのギャップが埋まりますので債券から金へのヘッジが盛んにおこなわれるようになり、昨日の価格上昇のような現象が起きやすくなります。
ポートフォリオを構成するに株式や債券だけでなく金を組み込んでおくと、相互補完になるので安定しやすいかもしれませんね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・TradingView
https://jp.tradingview.com/symbols/TOCOM-TGD1!/