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今後の利下げ観測から米10年債利回りが2%を割り込む

2019.06.20

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

梅雨の時期ってジメジメして嫌ですね。駅から会社まで歩いてくるだけで汗だくになってしまいました。

さて早朝、日本時間午前3時にFRB政策金利が発表されました。

結果は、大方の予測どおり2.25-2.50%と据え置きとなりました。

今回のFOMCで今後の金利見通しはFOMC参加者17人中8人が年内利下げを予想、また7人が0.5%の早期利下げを予想しています。

この後の利下げ色が強くなったことでマーケットが反応しました。

まず為替です。

米ドル円

この後の利下げ色が濃厚になりましたが、利下げが実施されると日米の金利差は狭くなります。市場は円高方向に推移し一時108円割り込む場面もありました。

NYダウ

(出所:TradingViewによるNYダウチャート

利下げへの期待感から発表以降買いが優勢となり大きく上昇しました。終値は前日比38.46ポイント高の26504ドルで取引を終えています。

金利の直接的影響を受ける債券市場では10年債利回りが2.00%を割り込みました。

2019年6月20日現在の利回り曲線(イールドカーブ)はご覧のようになっています。


イールドカーブ-2019年6月20日

以前と変わらず逆イールド状態ですが、全体的にさがっています。

前々回に計測した6月3日と比べるとすべての期間の利回りが低下していることが解ります。

6月3日との比較

6月20日 6月3日 差分
3ヶ月 2.15 2.33 -0.18
6ヶ月 2.06 2.22 -0.16
1年 1.92 2.11 -0.19
2年 1.71 1.88 -0.17
5年 1.73 1.89 -0.16
10年 1.99 2.12 -0.13
30年 2.51 2.6 -0.09

 

単利利回りの計算式は、

{(年間クーポン+((償還金額-債券価格)/保有年数))/債券価格}*100

なので、利回りを変動させるのは、債券価格だけですよね。

ポートフォリオや投資信託など多くの投資に米国債は利用されていますが、今回の利回り低下(債券価格は上昇)が一過性でなく今後もこの流れが続くと判断するのであれば、米国債のウエイトを今のうちに高くしておくという選択肢もあります。(為替リスクを除外して考えています。)

実際にFRB政策金利が引き下げられるのは次回7月以降になりますが、利下げが濃厚になってきましたので今のうちに対策を考えておいた方が良さそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us
・TradingView
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DJI/

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