皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日のコラムで2000万円を決まった年数で貯めるのに毎年何万円の貯蓄をすればいいのかについて計算しました。
・時は金成り
・2000万円を10年で貯めるには、年利0%だと毎年200万円
・2000万円を15年で貯めるには、年利0%だと毎年133万円
・2000万円を20年で貯めるには、年利0%だと毎年100万円
・2000万円を25年で貯めるには、年利0%だと毎年 80万円
・2000万円を30年で貯めるには、年利0%だと毎年 67万円
・2000万円を35年で貯めるには、年利0%だと毎年 58万円
・2000万円を40年で貯めるには、年利0%だと毎年 50万円
・2000万円を45年で貯めるには、年利0%だと毎年 45万円
仮に現在65歳で貯金がなく、引退するであろう70歳まで2000万円を貯めるのであれば毎年400万円貯蓄しなければならないという乱暴な答えになってしまいました。
もう少し時間的余裕があって60歳から70歳までの10年間で2000万円貯めるのであれば毎年200万円で済みますし、50歳の人が20年で貯めるとしたら毎年100万円で済みます。
現在30歳の人が70歳までに要する時間は40年ありますので40年で貯めるのであれば毎年50万円で貯められます。月額であれば4万1700円です。これなら現実的ですね。
ところで、銀行の普通預金の金利は何パーセントなのかご存知でしょうか。
大手都市銀行の場合、0.001%(※1)です。
100万円の貯金をしていても1年で増える利息は10円です。さらにそこから20%(※2)が源泉徴収されますので手元に入ってくる金額はわずか8円にしかなりません。
もし、現在2000万円を銀行の普通預金に預けていたとしても1年で増える利息は200円で、そこから20%源泉徴収されますので得られる金利はたったの160円です。
上の表では年利0%でとしていましたが現在の普通預金金利は0.001%なのでほぼ0%と変わりません。
国債だったらどうでしょう。
ちなみに現在販売されている個人向け国債の表面利率は、変動10年、固定5年、固定3年のいずれも0.05%です。
もしも100万円分個人向け国債を購入したとすれば1年で得られる金利は500円で源泉徴収20%(※2)を差し引くと400円しか増えません。
現在の金融環境は日本銀行が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を推進するもとで長短の実質金利は見通しを通じてマイナス圏で推移していますので、貯金・預金・国債の金利を期待してもたかがしれています。
無リスクでのリターンが期待できない金融環境で貯蓄を増やしていくためには、ある程度リスクを取ってリターンをとっていく必要がありそうですね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
※1.2019年6月12日現在
※2.源泉徴収には復興特別所得税を除いて計算しています。
参考文献:
・個人向け国債
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/
・経済・物価情勢の展望-日本銀行
http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/index.htm/