6月3日月曜日の東京金は、安全資産として買い進まれたNY金の急伸を好感して続伸しており、期先4月限は前日と比較して 40円高の 4,558円で取引を終えました。
中国はアメリカに対する報復関税を明らかにしました。さらに、週末に中国は対米貿易交渉の正当性を明らかにした報告書を公表しており、米中の貿易リスクが一段と高まったこともあり、週明けのNYダウ先物は大幅続落を演じています。
世界経済の先行き不透明さが一段と高まる中、資金の受け皿として、金が注目されています。週明けのNY金は週末の高値を更新し、期近8月限は1310ドル台に上伸しました。8月限は4月20日の高値である1320ドル70セントが目先の上値目標になるでしょう。これを上抜けると、3月25日の1335ドル70セントが視野に入るなど、NY金の強い地合いは当面続くとみています。
東京金もNY金の上伸を好感して一段と上昇していますが、円高が進行しているため、意外に上値は重く、現時点で4600円は考えにくいです。それでも買いスタンスが無難で、買いの回転を効かせるべきでしょう。
6月に入って急落が期待される白金は2800円以上は売り上がりたいところです。