5月7日火曜日の東京金は、急ピッチの円高を嫌気して急落しており、期先4月限は前営業日と比較して 36円安の 4,554円で取引を終えました。
連休前の夜間取引で上伸していた東京金でしたが、連休明けは売りを浴びて、高値から60円以上も値崩れをみせました。下げの主因は円高であり、週明けの一段の円高の影響で、東京金は下げ幅を拡大したといえます。
トランプ大統領がツイッターで、中国に対する関税を10%から25%に引き上げることを示唆したことで、週明けの金融市場が混乱し、そのヘッジとしてドルベースの金が買い進まれる場面もみせました。
しかし、金ETFの減少傾向が続くなど、金のリスクヘッジとしての役割もイマイチで、金の上値の重さが伺える状況ともいえます。
米中の貿易交渉は新たな局面を迎えたとされ、一段の円高を警戒すべきで、東京金の4550円割れも時間の問題とみられ、値ごろ買いはしばらく避けたいところです。
米中の貿易交渉から目が離せません。