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鉱工業生産指数1月3.7%減

2019.03.01

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

昨日発表された1月の鉱工業生産指数速報値は100.8と先月比3.7%減と市場予想の2.5%減を大きく下回りました。

これで3ヶ月連続しての下落となります。


※出典:鉱工業指数参考図表集-経済統計室

鉱工業生産指数の変動を表したグラフをみると去年の1月も大幅に減少していましたが翌月以降はV字回復してしました。


※出典:鉱工業指数参考図表集-経済統計室

グラフはそれぞれの業種がどのような状態だったのかを示したものです。見ての通りほとんどの業種がマイナスになりました。

業種別生産

自動車工業 -8.6%
電気・情報通信機械工業 -9.9%
生産用機械工業 -9.8%
電子部品・デバイス工業 -8.4%
汎用・業務用機械工業 -6.4%
鉄鋼・非鉄金属工業 -5.3%
金属製品工業 -4.0%
化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品) -3.5%
窯業・土石製品工業 -4.0%
その他工業 -1.8%
プラスチック製品工業 -1.4%
パルプ・紙・紙加工品工業 -1.0%
輸送機械工業(除.自動車工業) 4.4%
無機・有機化学工業 0.9%
石油・石炭製品工業 0.6%

※出典:2019年1月の鉱工業(生産・出荷・在庫)指数の動向(速報)

特に影響が大きかったのが自動車工業、電気・情報通信機械工業、生産用機械工業の下落です。それぞれの寄与度は自動車工業が-37.2%、電気・情報通信機械工業が-22.0%、生産用機械工業が-20.3%でした。日本の主要産業である自動車工業のマイナスが大きく影響したようです。

米中貿易摩擦の影響から中国経済の成長が鈍化し日本企業の輸出が低下していることが日本の生産に大きく影響しているようです。

向こう2ヶ月の生産予想は2月が先月比5.0%増、3月1.6%減となっていますので来月は回復する見込みですが、3月には再びマイナスとなってしまう見込みです。

鉱工業生産指数は今後の景気動向に大きな影響を与える指数なので投資家にとっても無視できない指標です。

現在日本の経済は中国経済に大きな影響を受けています。米中貿易協議がうまくまとまることを願うばかりです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・経済産業省ウェブサイト
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2015_201901sj.pdf
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/reference/b2015_201901refsj.pdf

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