皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
お正月中に発表されたデータですが、中国の製造業PMIが49.4ポイントと50ポイントの大台を割り込んでしまいました。
中国製造業PMIの推移はご覧のとおりです。
製造業PMIは企業の購買担当者に新規注文、雇用、在庫などをヒアリング調査したもので50が判断の分かれ目になります。50を上回っていると景気拡大を意味し、逆に50を下回っていると景気減速を意味しています。
米中貿易問題が影響しているのか昨年後半から製造業PMIは徐々に数値が下がっていました。12月のデータでは50を割りこんでしまったということは、景気減速と捉えている購買担当者が多かったことを表しています。
PMIが発表される際には雇用や生産者物価など細かな項目がどうだったのかもいっしょに発表されますが、今回注目してみたいのが、新規輸出と輸入です。
製造業の購買担当者は新規輸出と輸入についてどう捉えているのか。
新規輸出注文インデックスはご覧のとおりです。
2018年後半、新規輸出注文インデックスは50ポイントを割り込み12月には46.6ポイントまで下落しています。
続いて輸入インデックス
輸入に関しても輸出同様悪化してきています。12月は45.9ポイントまで下落しています。
ご覧のように輸出、輸入ともに50ポイントを割り込んでしまっています。特徴的なのが6月以降1度も50ポイントの大台を上回っていないことです。
あると特定の月だけ悪かったという訳ではなく半年間50を下回り続けていることはあまり明るい兆しではないことの裏付けだと言えます。
中国経済が悪化することは、世界経済の悪化につながりますので直接中国に投資していない人も間接的に何らかの影響を受けますので無視できない指数です。
しかし、この関税問題、一体だれが得をするのでしょうね。
今日は中国製造業PMIについてお伝えしました。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・中国国家統計局 –National Bureau of Statistics of China
http://www.stats.gov.cn/english/