皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日のコラムでは、NYダウが一日に500ドル以上値下がりした次の日以降価格がどのように変化したのかを観察しました。
2000年以降500円以上値下がりした翌日以降の値動きがどうなっていたか調べたところ、該当した日は全部で20回あり、翌日の騰落は上昇が12回、下降が8回でした。
また、その値動きの平均値は+31ドルで上昇することが多かった訳ですが、今回は続落となり前日比545安の25,052ドルで取引を終えました。
今回の下落は、直近のピークである10月3日終値26828ドルを起点に始まっていると考えれば、6営業日で1816ドル値下がりしたことになります。
大きな下げに注目すれば10日に832ドル安、11日に546ドル安と2日連続して500ドル以上下落しています。
ちなみ2000年以降で2日連続して500ドル以上下落した日は2回しかありません。
2015年8月21日と2018年2月2日の2回です。
2015年8月の下落は、中国の株安と商品市況安が原因。2018年2月の下落は長期金利の上昇による企業への影響が懸念されたことが原因だったようです。
直近の2連続大幅安を招いた2018年2月時点での米国債10年の利回りは2.85%、現在の利回りは3.15%ですので、その時よりも0.3%ほど高い水準です。
2日連続500円以上下げた翌日の値動きはどうだったのか?
・2015年8月21日
当日・・・▼531ドル
1日後・・・▼588ドル
2日後・・・▼205ドル
・2018年2月2日
当日・・・▼666ドル
1日後・・・▼1175ドル
2日後・・・△567ドル
2015年の時は3日連続しての下落となりましたが、2018年2月の時は2日後急反発しました。
続落前の水準まで戻るのに掛かった日数はどの程度だったのか?
・2015年8月
2015年8月に2日連続して下げたのは21日金曜日と24日月曜日でしたが、下げ始めたのは18日火曜日からでした。その後25日火曜日まで相場は下がり続けました。下落前17日の終値が17545ドルでしたので6日間で1845ドル下落しています。
その後下落前の17545ドルまで価格が回復したのは、10月23日ですので、回復まで2カ月強の時間を要しました。
・2018年2月
2018年2月の続落は何回か反発を織り交ぜながら下がっていますのでどこを起点と考えるか難しいですが、ピークである1月26日の高値26616ドルを下落前の価格と考えることにします。下げ止まりは2月8日の23860ドル。9営業間下降トレンドが継続され、その間で2756ドル下げています。
その後下降前の26616ドルまで回復したのは、9月20日です。回復するまで8カ月弱の時間を要しました。
トランプ政権発足以降続いているNYダウの上昇トレンドが継続していると考えればいつか元の水準まで回復するのでしょうが、それで何カ月かの時間を要するのがこれまでのパターンです。中長期的な相場回復を待つかそれとも途転して仕切り直すか。
判断難しいですね。
NYダウ
※チャートはポジション・トレーダーPROから
昨日に引き続きNYダウの下降についてお伝えしました。
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