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失業率 3.7%と景気循環

2018.10.10

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週末(5日金曜日)、米雇用統計が発表されました。発表された数値はご覧のとおりです。

失業率 3.7%
非農業部門雇用者数 13.4万人増
平均時給 2.8%増

発表前後の相場変動はご覧のとおりです。

米ドル円(くりっく365)-1分足

発表直前まで113円80銭台半ばで取引されていましたが雇用統計発表直後に乱高下がありましましたが再び元の価格帯まで戻ってしまいました。

今回も雇用統計直後の値動きは限定的で、狭いレンジでの価格変動だったようです。

さて、今回の雇用統計で注目を集めたのが失業率です。
失業率は3.7%と1969年以来の低い数値になりました。

1948年から今日までの失業率をグラフ化したものが次のデータです。

このグラフをみると2つのことに気が付きます。

1つ目が景気循環についてです。

失業率が最も低かったのは1953年6月の2.5%、そして最も高かったのが1982年11月の10.8%です。

アメリカの失業率は2.5%と10.8%の間で良くなったり悪くなったりを繰り返しながら循環しています。

アメリカの失業率の面白いところは中途半端な水準でもみ合うことがほとんどなく、その方向性がはっきりしているということです。基本的な動きは「数年にかけて改善し続け、突然悪化する。」これを繰り返しています。

現在の失業率3.7%は、2009年10月、リーマンショックの影響から悪化した10.0%から続いている景気回復の延長線上にあります。

2009年10月から先月までの9年間景気回復が続いていますので、その期間は第二次大戦以降最も長いものになっています。

もう一つが雇用のピークが続く期間についてです。

景気のピークが永遠に続くなんてことはありえません。当然ですが必ずどこかで終わりがやってきます。仮にアメリカの完全雇用が4%前後であると仮定し、4.0%前後まで改善した時期をカウントしたものが次のデータです。

4.0%近くまで改善していた時期は次のとおりです。

・1948年1月-1948年12月(12カ月)
・1951年1月-1953年11月(35カ月)
・1955年7月-1957年4月(22カ月)
・1965年12月-1970年1月(50カ月)
・1999年12月-2000年12月((13カ月)

現在の景気循環で失業率が4.0前後まで改善したのは2017年10月頃からです。それから12カ月完全雇用に近い水準が続いています。

景気は好景気と不景気を繰り返しながら循環しています。この後必ず訪れるであろう景気のピークがどこなのか。それを見極めるのはとても難しいことですが、景気状況が不景気に変化する前にエクジットしたいですね。どこがベストなのか。難しい。。。

今日は1969年依頼の高水準になったアメリカの失業率についてのお話しでした。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・U.S. Department of Labor
https://www.dol.gov/

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