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アルゼンチン中銀、政策金利を60%に引き上げ

2018.08.31

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

アルゼンチン中央銀行は30日、政策金利を現在の45%から15%引き上げ60%にすることを発表しました。

USドル/アルゼンチンペソのレートは8月31日7時30分現在、1ドル=37.96ペソですが、8月29日のレートは1ドル=31.49ペソでした。わずか2日間で20%以上価格変動した計算になります。

今回アルゼンチン中央銀行は緊急で政策金利を60%に引き上げましたが、45%に引き上げたのはつい先週の8月21日でした。わずか1週間で再び利上げしなければならない状況まで追い込まれたと言えます。

アルゼンチンペソ安で苦しんでいるのがアルゼンチン国民です。通貨の価値が1年前の約半分まで下がってしまっていますので、アルゼンチンが海外から物品を輸入するためにはペソ換算でぼぼ倍の資金が必要になってしまいます。

通貨安はアルゼンチンの物価にも大きな影響を及ぼしています。6月の消費者物価指数は前年同月比31.6%と高い値になりました。6月以降もアルゼンチンペソのレートは下落していますので今後さらなる物価上昇に繋がりそうです。

今回の利上げは、アルゼンチンペソの下落を食い止めることが目的で、この60%という政策金利は12月まで引き下げないとのことですが、今のところ効果があったようには見えません。

今回の利上げで新興国通貨に対する不安が払拭された訳ではなく、それ以外の新興国通貨にも大きな影響を及ぼしています。

今週の新興国通貨の値動きはご覧のとおりです。

トルコリラ円

※チャートはフジトミの取引画面から

南アランド円

※チャートはフジトミの取引画面から

メキシコペソ円

※チャートはフジトミの取引画面から

アルゼンチンペソの下落がリスクオフな状況を生み出し、トルコリラ、南アランドなどが売られる展開になっています。この後、トルコリラ円の史上最安値である15.36円付近まで下げることも考えられ、そうなった際、その水準で下げ止まることができるのかどうか。

週末の相場は、新興国通貨の動向に注意してください。

今日で8月も終了です。

今月もありがとうございました。
来月もよろしくお願いします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・アルゼンチン中央銀行
http://www.bcra.gov.ar/
・アルゼンチン国家統計センサス局-
https://www.indec.gov.ar/nivel3_default.asp?id_tema_1=3&id_tema_2=1

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