皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
7月23日月曜日、ブルームバーグに掲載されていた記事ですが、『UBSは「富裕層」定義変えず、資産下限2.2憶円で維持』という記事が掲載されていました。
記事によると、スイスの銀行であるUBSグループが提供する富裕層顧客向けプライベート・バンキング・サービスは、資産の下限を現行の200万ドル(約2億2000万円)から引き上げる考えはないとのことでした。
富裕層を顧客対象とした他のウェルスマネジメント会社は、規制強化とコンプライアンスコストの上昇からプライベートバンキング顧客の資産下限を引き上げる会社が増えてきています。
富裕層の下限見直しの話がでてきたのは、中国における富裕層の爆発的増加が影響しているようです。
野村総合研究所が2016年に発表した純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数では、日本で純金融資産を1億円以上保有する世帯は122万世帯でした。
階層別では、次のようになります。
超富裕層(純金融資産5億円以上)・・・7.3万世帯
富裕層(1億円以上5億円未満)・・・114.4万世帯
準富裕層(5000万円以上1億円未満)・・・314.9万世帯
アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満)680.8万世帯
マス層(3000万円未満)・・・4173万世帯
※出典:野村総合研究所
日本の世帯数の合計は約5000万世帯なので、全体の約2.4%が1億円以上の純金融資産を保有する富裕層にあたります。割合でいえば40人に1人が富裕層です。
収入ではどうでしょうか。
別の資料で国税庁が発表している平成28年度直接税の階級別人員を見るとどの階層にどのくらいの人が属しているのか知ることができます。
所得階級別人員
1,000万円以下 | 20,394,928 |
1,200万円 | 311,044 |
1,500万円 | 285,674 |
2,000万円 | 273,236 |
3,000万円 | 213,515 |
5,000万円 | 113,024 |
1億円 | 52,208 |
2億円 | 14,197 |
5億円 | 4,779 |
10億円 | 978 |
20億円 | 334 |
50億円 | 152 |
100億円 | 144 |
100億円 超 | 17 |
※出典:国税庁
平成28年度に所得があった人は2166万人にいましたがそのうち2039万人は1000万円以下でした。
所得が1000万円以上ある人は1,269,302人でしたので5.8%の人が年間1000万円以上稼いでいた計算になります。
ちなみに年間100億円以上稼いだ人は17人もいました。
稼いでいる人は稼いでいるし、持っている人は持っているのですね。
当社で提供しているサービスは、資産運用を目的としたサービスです。富裕層に係わらず皆様のお役に立てるようなサービスが提供できればと思っております。
今日は、富裕層についてのお話しでした。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-23/PCBGMO6S972801
・野村総合研究所
https://www.nri.com/jp/news/2016/161128_1.aspx
・国税庁 統計情報
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/tokei.htm