皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
6月20日、日銀の黒田総裁はポルトガルのシントラで開かれたECB(欧州中央銀行)のパネルディスカッションで賃上げに関するコメントをされました。
政府と日銀が目標としている2%の物価上昇達成には、3%の賃金上昇が必要だとの考えのようです。
現在の全国平均最低賃金は848円ですが今年も引上げを検討しているようです。
最低賃金の変動はご覧のとおりです。
年 | 最低賃金(全国) | 上昇率 |
2017 | 848 | 3.0% |
2016 | 823 | 3.1% |
2015 | 798 | 2.3% |
2014 | 780 | 2.1% |
2013 | 764 | 2.0% |
2012 | 749 | 1.6% |
2011 | 737 | 1.0% |
2010 | 730 | 2.4% |
2009 | 713 | 1.4% |
2008 | 703 | 2.3% |
2007 | 687 | 2.1% |
2006 | 673 | 0.7% |
2005 | 668 | 0.5% |
2004 | 665 | 0.2% |
2003 | 664 | 0.2% |
2002 | 663 |
※出典:厚生労働省
一度上昇した最低賃金が下がることは無いようで毎年上昇しています。
2007年以降ははっきりとした上昇してきています。特に2016年、2017年は3%以上の上昇となっていますので、先日の黒田総裁の発言にあった3%以上の賃金上昇は最低賃金では実現されているようです。
世界の国々の最低賃金と比較するとどうでしょう。
主な国々の最低賃金をUSドルで表示したものが次のものです。
国 | 最低賃金(時給) |
オーストラリア | 14.56 |
ルクセンブルグ | 13.02 |
ニュージーランド | 12.27 |
モナコ | 11.72 |
フランス | 11.14 |
イギリス | 10.49 |
ベルギー | 10.28 |
オランダ | 10.26 |
ドイツ | 9.97 |
アイルランド | 9.55 |
カナダ | 8.43 |
イスラエル | 8.09 |
アメリカ | 7.25 |
韓国 | 6.66 |
日本 | 6.57 |
スペイン | 5.58 |
スロベニア | 5.24 |
マルタ | 5.06 |
中国 | 0.85 |
出典:List of minimum wages by country-wikipedia
日本の最低賃金は6.57ドルなので最低賃金が日本よりも高い国はたくさんあります。
最も最低賃金が高い国はオーストラリアでした。
JETROの記事によるとオーストラリアの最低賃金は週給694.9AUドル、時給18.29AUドルとなっていました。6月21日10時現在の豪ドル円レートは81.31円なので日本円にすると時給1487円になります。
日本の最低賃金は上昇してきていますが、世界の国々と比較すればまだまだの上昇余地はあるようです。
本日は最低賃金のお話でした。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・最低賃金を7月から3.3%引き上げ-JETRO
https://www.jetro.go.jp/biznews/2017/06/3d058128631090c9.html
・List of minimum wages by country-wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_minimum_wages_by_country
・地域別最低賃金の全国一覧-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/