皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
今週は自動車の話が多くなってしまっていますが、今日は自動車免許についてのお話です。
前回、前々回の記事はこちら
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自動車の普及台数と事故について
https://www.fujitomi.co.jp/?p=25572
車を買ったら何年乗りますか?
https://www.fujitomi.co.jp/?p=25606
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毎日のように高齢者が引き起こした交通事故が報道されていますが、高齢者の交通事故は他人事ではありません。交通事故はいつ巻き込まれるか解りませんし、私達も近い将来高齢者になるので、いつ当事者になるか解らない難しい問題です。
この記事をご覧の方は、運転免許証をお持ちの方がほとんどだと思います。
運転免許証の本来の目的は、自動車を運転する権利を国が証明するためのものですが、当社のような金融機関や何らかのサービスを受ける際に求められる写真付きの本人確認書類として利用する方も多いのではないでしょうか。
この運転免許証。平成28年末現在で保有している方は、8221万人います。
原付(原動機付自転車免許)免許が取得できる16歳以上の人口は約1億0997万人いますが、その約1億0997万人が運転免許適齢人口になります。
持っている人を適齢人口で割って求めた保有率は「74.7%」です。
年代別データと人口ピラミッドを合わせたグラフが次のものです。
※出典:交通安全白書-内閣府
http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h29kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s2_3.html
左が男性、右が女性です。
当然のことですが、団塊世代と団塊ジュニア世代は人口が多くなっています。
運転免許保有率は団塊ジュニア世代の保有率はとても高く、男性の45歳-49歳では98.1%、40歳-44歳では96.4%の人が自動車運転免許証を持っています。
この世代は女性の運転免許証保有率が高く、45歳-49歳の92.2%、40歳-44歳の91.3%が免許保有者です。
20代では、20歳-24歳の保有率が77.2%、25歳-29歳の保有率が88.4%ですので、大学生のときに自動車免許を取得する方が多いようです。
グラフが示すように男性の85.3%、女性の64.9%が保有する自動車免許。
ここでちょっと考えてみたいと思います。
いざ、自分が高齢者になった際に運転免許証を素直に返せるでしょうか。
考えるととても迷ってしまいます。
実際の数では、65歳以上の運転免許証保有者で2015年に免許を返納された方は270,159人いらっしゃいました。
65歳以上で運転免許証を保有する人の数は1768万人ですので、運転免許証を返した割合は1.52%になります。
今後はどうなっていくのでしょうか。
10年後、みんなが平等に10歳年を取りますので65歳-69歳の人は75歳-79歳にスライドします。そして15年後には、80歳以上にスライドします。
男性の90.2%、女性の64.5%が運転免許証を持つ65歳-69歳。10年、15年後、どの程度返納されるのか。
自動運転やインフラの整備など課題はいっぱいありそうです。
事故の無い安全な未来になりますように。
今日は、自動車免許の保有率と高齢者問題についてのお話でした。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
参考文献:
交通安全白書-内閣府
http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h29kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s2_3.html
警視庁「運転免許統計」