皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
4月20日(金)8時30分、全国消費者物価指数(CPI)の発表がありました。
3月消費者物価指数は次のとおりです。
総合 ・・・1.1(-0.4)
生鮮食品を除く総合 ・・・0.9(-0.1)
生鮮食品及びエネルギーを除く総合 ・・・0.5(-0.1)
※前年同月比(カッコ内は前月比)
最も高い数値だったのが生鮮食品とエネルギーを除いていない総合でした。
スーパーで買い物をする方は実感されていらっしゃると思いますが、ついこの間まで野菜価格はめちゃくちゃ高かったですよね。
野菜価格が最も高かった1月・2月と比べれば3月は少し下がりましたがその値下がりが消費者物価指数にも影響を与えました。生鮮食品を含む総合の値は前月比で0.4ポイントも下がり、総合と生鮮食品を除く総合とのギャップは0.2ポイント差まで縮まりました。
先週までの野菜価格の推移はご覧のとおりです。
3月後半以降は平年並みに戻ってきましたので我々消費者にとって購入しやすくなってきました。
このまますべての品目が下がってくれれば消費者にとって好ましい状況になる訳ですが、なかなかそんなに都合よく事は運びません。
野菜価格は下がりましたが、代わりに上昇しているのが原油価格です。
昨日(2018年4月19日)のことですが、NY原油が3年ぶりに68ドル台まで上昇しました。
原油価格は2014年にあったシェールオイルによる生産量の増加によって価格が引き下がりましたが、あれから3年の月日が経過し、徐々に上昇してきています。
一番安かった2016年前半の価格では1バレルあたり26.05ドルまで下落していましたので、そこを起点に比較すれば2.5倍まで価格が上昇しています。
日本が輸入している原油の8割以上は中東産原油ですが、世界的な価格上昇の影響がエネルギー価格を押し上げる結果になってしまいました。
下のグラフは東京商品取引所で取引されているドバイ原油(東京原油とも言う)の価格変動を表したものです。
2016年1キロリットル(1000リットル)あたり2万円(1リットルあたり20円)を割り込んでいた価格は、4月20日8時30分現在46030円まで上昇しています。
2月、3月の原油価格は少し安かった訳ですが、4月に入ってから上昇してきていますのでこの影響は来月の全国消費者物価指数(CPI)に影響しそうですね。
生鮮食品の価格は、そこから作れる食品加工物の価格に影響しますし、私達が手に取る商品が店頭に並ぶまでの間、生産・加工・流通と様々な場面でエネルギーが使われていますので、この2つの価格が今どうなっているのかを知っておいても損はなさそうです。
本日は全国消費者物価指数(CPI)についてお届けしました。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
それでは良い週末を!