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日本で働く外国人労働者について

2018.03.27

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週の話ですが、訪れた純和風の居酒屋の店員のほとんどが外国人でした。流暢な日本語で接客していただききめの細かいサービス内容だったのでとても美味しくいただくことができました。

最近、居酒屋やコンビニエンスストアなど接客してくれる方が外国人のケースが多くなってきた気がしませんか?

今日は外国人労働者についてのお話です。

 
 

Q1.何人くらい働いているの?

日本で働く外国人労働者の数は約128万人です。

企業が外国人労働者を雇入れた時、離職した時は、厚生労働大臣(ハローワーク)に届けることが義務づけられていますので、厚生労働省のホームページをみると現在の状況がわかります。

上の数字128万人は2017年10月末現在の外国人労働者の数です。

過去5年間の労働者数の変化は次のとおりです。


※出典:厚生労働省

2013  717,504人
2014  787,627人
2015  907,896人
2016 1,083,769人
2017 1,278,670人

昨年(2017年)は前年比で約19.5万人も増加しました。

年間で19.5万人と言われてもピンとこないかもしれませんが、日本の役員を除く雇用者数は2017年が5460万人、2016年が5391万人でしたので前年比69万人増加した計算になります。

増加分69万人のうち19.5万人は外国人労働者です。

つまり増加分の28%は外国人労働者だということになります。

 
 

Q2.どこの国の人が働いているの?

国籍別では、中国がトップで372,263人。以下ベトナム、フィリピンと続きます。


※出典:厚生労働省

中国    372,263人
ベトナム  240,259人
フィリピン 146,798人
ブラジル  117,299人
ネパール   69,111人

お隣、韓国は55,926人とネパールよりも人数が少ないようです。

 
 

Q3.主にどの都道府県で働いているの?

続いて働いている場所についてです。

都道府県別では、全体の30%以上の人が東京で働いています。

※出典:厚生労働省

東京 394,834人(30.9%)
愛知 129,155人(10.1%)
大阪  72,226人(5.6%)

では、外国人労働者の方々はどんなところで働いているのでしょうか。

 
 

Q4.どんな業種が多いの?

外国人雇用事務所の割合で見ると、もっとも多いのが製造業の22.2%、以下卸売・小売業、宿泊飲食サービス業、建設業の順に並びます。


※出典:厚生労働省

製造業       22.2%
卸売・小売業    17.1%
宿泊飲食サービス業 14.3%

ものづくり大国なんて言葉が1990年代後半以降メディアで取り沙汰されたことがありましたが、現在、その労働力は多くの外国人労働者によって得られているようです。

また、日本ではコンビニや飲食店でハイレベルなサービスをチップなしで受けていますが、これも外国人労働者のおかげです。

「将来、少子高齢化によって減少してしまう労働力を外国人労働者で補わなければならない。」なんてニュースが時おり流れますが、すでに多くの外国人が日本で働いています。
すでに多くの外国人労働者を受け入れる体制はできているので当面の労働力については問題なさそうですが、その反面、製造業で高い技能を修得した外国人や、質の高いサービス業のノウハウを覚えた外国人が母国に帰って新たなビジネスをはじめる可能性が高まりますので日本の優位性が低下するリスクもありそうです。

なんだか複雑な問題ですね。

今後の投資の判断材料にしていただけたら幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献
「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成29年10月末現在)-厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192073.html

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