皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への署名が3月8日チリでおこなわれ、新たな経済圏が誕生しました。
残念ながらアメリカはTPPへの参加撤退を表明してしまっていますので、アメリカを除いた11カ国で結ばれたCPTPP(包括的及び先進的環太平洋連携協定)が今回署名された貿易協定です。
参加したのは、シンガポール、チリ、ニュージーランド、ブルネイ、オーストラリア、ベトナム、ペルー、マレーシア、カナダ、メキシコ、そして日本の11カ国です。
TPPがもたらすものは、モノの関税だけではありません。サービスや投資の自由化がすすみ、ヒト・モノ・資産・情報の往来がアジア・太平洋エリアで活発することで、豊かな地域になるとされています。
今後、TPP加盟国の人が日本で働くとか、我々がTPP加盟国で働くとかそのようなことになる可能性が高まっていきそうですね。
今回署名した国は11カ国ですが、どんな国なのか良く知らないことも多いので、ランキング形式で調べてみたいと思います。
1.GDP(2015年)
1位 日本 4兆3799億ドル
2位 カナダ 1兆5505億ドル
3位 豪州 1兆2239億ドル
GDP世界一のアメリカが今回参加を撤退し、中国も参加していませんので、GDP世界3位である日本がCPTPPの中で1番の国内総生産をほこります。2位はカナダ、3位は豪州となっていますので、経済規模ではG7のメンバーがその座をキープしています。
2.一人当たりGDP
1位 豪州 47,395ドル
2位 カナダ 46,215ドル
3位 日本 42,821ドル
ひとり当たりGDPにすると少し、順位が変わります。総GDPで3位だった豪州が47,395ドルと首位になり日本は3位に下がってしましました。
3.一人当たりGDP(購買力平価)
1位 シンガポール 51,142ドル
2位 ブルネイ 50,116ドル
3位 カナダ 39,182ドル
さらに、これを購買力平価(PPP)で計算すると1位、シンガポール、2位ブルネイの順になり、日本の名前はベスト3にも入りませんでした。
日本の一人当たりGDP(購買力平価)は33,805ドルでしたのでシンガポールやブルネイは日本の約1.5倍もある計算になります。
4.人口
1位 メキシコ 1億2701万人
2位 日本 1億2656万人
3位 ベトナム 9270万人
日本の人口は2位でした。1億人を越える人口を誇るのは日本とメキシコのみ。逆に人口が少ない国では、ブルネイの41万人、ニュージーランドの476万人、シンガポールの561万人です。
人口が少ないブルネイ、シンガポールですが、購買力平価でみる一人当たりGDPでは高い金額になっているようです。
5.平均年齢上位
1位 日本 45.9歳
2位 カナダ 40.1歳
3位 シンガポール 38.1歳
少子高齢化が問題となっている日本がぶっちぎりの1位です。
6.平均年齢下位
1位 ペルー 26.5歳
2位 メキシコ 27.0歳
3位 マレーシア 27.4歳
逆に平均年齢が若いのがペルー、メキシコ、マレーシアで、27歳前後と若い人ばかりです。日本の平均年齢とでは20歳近い開きがありますので、世代でも親子ほどの開きがあります。
今回は、GDP、人口、平均年齢を見てみましたが、人口減少している日本にとってCPTTPのような新たな枠組みは、経済の活性化に繋がるチャンスだとも言えます。
大きなビジネスチャンスがやってきたのかも知れませんね。
今週はこの辺で。
それでは皆さん、良い週末を。
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